本ブログの読者から質問を頂きました。
DIYソーラー(自作太陽光発電)やグリッド・タイ・インバーター(GTI)に興味をお持ちの方の参考になるかも知れませんのでご紹介いたします。
■読者I氏からの質問
新潟おてんとサン様
浄水システムの実験での循環水汲み上げ用ポンプの電源としてのオフグリッドソーラーの利用を考えています。
そこで気になることがありましたので質問させてください。
オフグリッドソーラー運用時に、チャージコントローラーが作動し、過充電防止のために電力が余ってしまうことがあるのではないかと思われます。
1日や数日等の期間で、電力の需要量に対して供給量(発電量)が多くなってしまうことがあるように思われます。
そのとき、余った電力はどうなってしまうのでしょうか?
余剰電力消費用として、余ったときだけファンが動くようにするなどして消費しないとソーラーパネルが傷んだりするのでしょうか。
あるいは、電力が余っていても放置しておいて問題はないのでしょうか。
(こういうことは、もしかしますとパネルかチャージコントローラーの説明書に書いてあるのかもしれませんが、まだ、購入前段階で、未知のことが多くすみません。)
知らないことばかりで厚かましく何度も質問させていただき大変恐縮ですが、ご存知であればご教授頂きたくお願い申し上げます次第です。
読者I 拝
■新潟おてんとサンの返答
はじめましてIさま。
メッセージをいただけて嬉しいです。
DIYソーラーで使い切れなかった電力はどうなるのか?といった疑問ですね。
オフグリッドソーラーについて、僕の思うところをお答えいたします。
例えば、バッテリーが満充電になって、負荷も動作していないような場合ですね。
仰るとおり、チャージコントローラーの動作でバッテリーへの電力の供給はストップします。
パネルのケーブル(+と-)をちょん切って絶縁した状態で日光に当てている感じでしょうか。
こういう場合は、発電しているのですがパネル内部で消費されて熱に変わります。
汲み上げポンプをオフグリッドソーラーで賄うとして、バッテリーを使うのか否か?っていうところがポイントでしょうか。
ソーラーパネルがそのポテンシャルを充分に発揮できるのが、晴天時の日中で3~4時間(10時半~14時半くらい?)ってところです。
この時間帯であれば、パネルの規格の上限の電力を供給できるでしょう。
それでも、パネルが出力する電力は安定しないハズです。
日中の時間帯に限定して、ソーラーパネルがたれ流す安定しない電力でポンプを動かすのであればバッテリーは必要ないでしょう。
曇ったり日が傾けば弱くなり、雨天だったり日没で動作停止です。
ここで登場するのがバッテリーですね。
ソーラーパネルと負荷の間にバッテリーを介することで、負荷側の電圧を一定に保つことができます。
12Vバッテリーなら安定した12Vの直流電流を取り出せるようになりますね。
また、バッテリーを消費することで雨天や夜間でもポンプの運用が出来るでしょう。
負荷となる機器が動いているのであれば、発電した電力が余ってしまっても、それほど気にする必要はないかと。
バッテリーを使ったオフグリッドソーラーであれば、負荷で消費し切れなかった電力を充電に回すでしょう。
逆に、発電量より負荷が大きいならば、パネルの電力とバッテリーの電力を合わせて使うことになりますよね。
で、負荷が動いていないのであれば、発電した電力はバッテリーの充電に回ります。
更に、バッテリーが満充電になれば、チャージコントローラーに制御されて電力の行き場がなくなり、パネル内で有耶無耶になると、そういう感じですね。
既読かもしれませんが
『自作のDIYソーラー(太陽光)発電はロスとリスクの塊ってホント?』
このページにも目を通してみてください。
使いたい機器に必要な電力や、運用したい時間や時間帯で、必要なパネルやバッテリーが変わってくるかと考えます。
バランスよく機器を選ぶ必要があるんですね。
以上が新潟おてんとサンの思うところです。
本ブログでは、読者の皆様からの質問やご意見を出来るだけ記事に反映させていくつもりです。
質問やご意見などなどコメントや直メールで遠慮なくお寄せくださいね。
以上、『自作太陽光発電が好き!かんたんDIYソーラー発電』の新潟おてんとサンでした。