複数接続したバッテリーの電圧と容量(運用時間)を知って、DIYソーラー発電に使うバッテリーを選定してみよう

複数接続したバッテリーの電圧と容量-DIYソーラー発電に使うバッテリーの選定
DIYソーラー発電をする上で避けて通れないのがバッテリーの運用方法です。

バッテリーの使い方はシステムの電圧によって変わります。
12V、24V、それ以上の電圧と、バッテリーの接続方法によって様々なシステム電圧を作ることができますね。

ここでは、
目的の電圧を作るバッテリーの接続方法
接続方法の違いでバッテリーの容量がどう変わるのか?
について考えてみます。


バッテリーの並列接続
バッテリーを並列接続にしたときの電圧と容量(運用時間)
同じ規格のバッテリーを並列接続にすると、
電圧は変化しない
運用できる時間はバッテリーの数に比例して増えていく
となります。

単純に、容量を合計しただけの結果になります。
1つあたりのバッテリーの負担を減らしたり、運用できる時間を延ばしたい時に用いる方法ですね。


バッテリーの直列接続
バッテリーを直列接続にしたときの電圧と容量(運用時間)
同じ規格のバッテリーを直列接続にすると、
運用できる時間は変化しない
電圧はバッテリーの数に比例して増えていく
となります。

容量は合計されているのですが、電圧を上げるのに電流を消費するので運用できる時間に変化がないのです。

目的の電圧を作るために用いる方法ですね。

例えば、トラックなどのバッテリーは『24V』です。
これは、『12V』のバッテリーを2つ直列接続にすることで『24V』の電圧を作っています。


バッテリーの並列と直列の複合接続
バッテリーを直列と並列の複合接続にしたときの電圧と容量
並列と直列の接続を複合すると、
直列にすることで電圧を上げる
並列にすることで運用時間を延ばす
となります。

目的の電圧を作りつつ運用できる時間も延ばすことが出来ますね。

直列接続されているバッテリーを1つのバッテリーと見立てることでわかりやすくなると思います。


自作のDIYソーラではどんなバッテリーを使うべきか?

DIYソーラーで使われるバッテリーは、
『ディープサイクルバッテリー』
『自動車用のバッテリー』
が代表的ですね。

それぞれの見た目はさほど違いませんが特性が違います。

『ディープサイクルバッテリー』は繰り返しの放電(使用)に強いバッテリーです。

一方、『自動車用のバッテリー』は常に充電しながら(満タンの状態で)使うことを前提としています。
繰り返しの放電(使用)や過度の放電に弱いです。

どちらのバッテリーも放電(使用)しすぎると寿命が短くなってしまいますが、『ディープサイクルバッテリー』の方がより深くまで使うことができるという感じですね。

予算が許すのであれば、安全性と容量のどちらも優秀な『ディープサイクルバッテリー』を使うことをお勧めいたします。


基本的な自作ソーラーシステムの場合は、12Vのバッテリーを並列にするだけで十分だと思います
シンプルな分、後々のバッテリーの増設や交換なども楽ですね。

自動車用のバッテリーを流用する場合は特に、並列接続を活用してバッテリーを広く浅く使うようにしたいですね。

バッテリーは消耗品ですから、バッテリーの寿命を無駄に縮めてしまっては何の為のソーラーシステムなのか分からなくなってしまいます。


沢山のバッテリーを接続すると便利そうな解説ですが・・・さにあらず!
あくまで理屈を書いただけですからね。

シンプルな構成にした方が何かと無用なトラブルを減らせると思います。
予算に余裕があるのであれば、多数のバッテリーを使うよりも、初めから容量の大きなバッテリーを購入してバッテリーの数を減らすのがベストだと思います。

12V30Ah』のバッテリーを3並列で運用するのと、
12V100Ah』程度のディープサイクルバッテリー1つで運用するのでは、

12V100Ah』のディープサイクルバッテリー単体で運用した方が、容量も大きくシンプルな配線でシステムを構築できますよね。

ディープサイクルバッテリーのお値段は高いですが・・・。
一般的なカーバッテリー3個分に匹敵する容量があるうえに繰り返しの充放電にも強いです。

予算が許すのであれば、新潟おてんとサンもディープサイクルバッテリーを今すぐにでも導入したいのです(笑)


いかがだったでしょうか。

まずは自作するDIYソーラーのシステム電圧をどうするのか?
という記事とあわせて読んでいただければ、自作太陽光発電のバッテリーについては大体理解できると思います。

DIYソーラーの設計をするときには、
必用なDIYソーラーの規模
システム電圧、バッテリーの構成
を決めてしまうとスムーズかもしれませんね。

あとは、システム電圧に見合ったソーラーパネルやチャージコントローラーを揃えていけば良いってことです。

まぁ、ソーラーパネルのスペックからシステム電圧を決めることも可能ですし、使いたいチャージコントローラーからシステム電圧やパネルのスペックを決めることもモチロン可能です。

方法は沢山あると思うのですが、DIYソーラー初心者がつまづきやすい部分としてバッテリーの運用方法を書かせていただきました


また、
かんたん!ソーラー(太陽光)発電シミュレーション
バッテリーの容量と使える電力の関係をシミュレーション
という2つのコーナーがあります。

この2つのコーナーは、いくつかの数値を入力するとシミュレーション結果を表示してくれるページとなっています。
あくまで新潟おてんとサン的な試算なのですが、お遊び的な要素も含みつつ遊んでもらえたら嬉しいです。

DIYソーラー発電メニュー


以上、『自作太陽光発電が好き!かんたんDIYソーラー発電』の新潟おてんとサンでした。



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