ソーラー(太陽光)発電システムの設備

住宅用ソーラーシステム
太陽光発電といえば、まずソーラーパネルが思い浮かびます。
ですが、売電収入を得るためには、このソーラーパネルの他にも関連した設備が必要になります。
複数の装置をひとまとめにしてソーラー(太陽光)発電システムと呼んでいます。

この一連の装置をつかって、ソーラーパネルが発電した電力を家庭で使える電力に変換したり、売電の管理をしたりするワケですね。

以下のような機器を一式で一まとめにして『ソーラー(太陽光)発電システム』と呼んでいます。

  • ソーラーパネル
  • 接続ユニット
  • パワーコンディショナー
  • 分電盤
  • ソーラー用電力計
  • ソーラー発電モニター

それぞれの機器がどんな働きをするのかを以下にまとめてみます。


ソーラーパネル
京セラのソーラーパネル
太陽光を受けて電力を発生させるパネルです。
光から電気エネルギーを生み出します。

一般的なソーラーパネルは結晶シリコンを使うことが多いです。
この結晶シリコンは、多結晶シリコンと単結晶シリコンに大別されて、単結晶シリコンを用いたソーラーパネルが現在の主流のようです。

設置する規模にもよりますが、系統連系型のソーラーシステムで一番費用がかかる装置になります。

画像は新潟おてんとサン家に設置したパネルです。

  • 公称出力183wのソーラーパネルを12枚
  • 1枚の定価が90,000円
  • 実に100万円以上の費用

が掛かっていることになります。

12枚×183w=2196(2.2kw)のシステムです。

ちなみに、中国製で200WのDIY用のソーラーパネルが2万円を切る価格で購入できたりします。
まぁ発電効率や使っている材質などなどで雲泥の差がありますけれども。

※現在はソーラーパネルを増設したので3.4kwのシステムとなっています。
画像はパネル18枚で3.4kw(2013年2月現在)のものです。


接続ユニット

複数のソーラーパネルからの電力をまとめたり、屋外から屋内の分電盤に送電するケーブルなどのことです。

屋根の形状や設置条件によって数種類のソーラーパネルを使う場合もあります。
ソーラーパネルの形状や面積が違うと、発電する電力(電圧や電流)が不揃いになってしまいます。

不揃いな電力を揃えつつまとめて、電力計や分電盤に送電する必要があるのです。


パワーコンディショナー
パワーコンディショナー
電力を整える(直訳)役割を果たす装置です。

ソーラーパネルは、一般的な乾電池やバッテリーと同じような直流の電流を発生します。
この直流(DCと呼ぶ)の電流を、家庭で使える交流(ACと呼ぶ)の電流に変換する装置です。

また、電力を変換するだけでなく、停電時にソーラー発電からの電力を直接使えたりという機能も持っています。
文字通り、使える電力に整えてくれる装置ということになりますね。

ちなみに、新潟おてんとサン家に設置した画像のパワーコンディショナーは、4.8kwまでのシステムに対応している製品で定価で294,000円!という代物です。
(京セラ ECONOLINE EX エコノラインEX)

基本的には蓄電しない設計のソーラーシステムですから相当重要な装置ってことになります。
イメージ的には、ウン千円で購入できてしまうDC-ACインバーターと似た働きをするのですが、全くの別物です。

ソーラーパネルの次に費用がかかる装置といえますね。


分電盤
ソーラー用ブレーカー
左側のブレーカーがソーラー発電用に追加したものです。
右側のブレーカーは家屋に標準で設置されているものです。


電力計
売電用に追加された電気メー
ソーラー(太陽光)発電システムを導入するには2つの電力計が必要になります。

ひとつは家屋に標準で設置されているもの。
使った(買った)電力を測る電力メーターですね。

そしてもうひとつはソーラー用の電力計になります。
余剰電力を送電した(売った)電力を測る売電メーターですね。

売電メーターは10年に一度交換する必要があります
この売電メーターの交換費用は、施主が負担する場合と電力会社が負担する場合があるようです。
どちらが負担するのかは電力会社の設けている規定によってマチマチなので、気になる場合は要問合せってことですね。


ソーラー発電モニター
ソーラー発電モニター
リアルタイムで発電や売電の状況をチェックできます。
そして、日ごと・月ごと・年毎の発電量や無い電量などの記録も出来ます。

また、パソコンと接続してデータをパソコンに転送することが出来ます。
このソーラー発電モニターのデータを使って、このブログで毎月の売電と買電の状況をお伝えしています。


さて、いかがでしょうか。

一言で『ソーラー(太陽光)発電システム』と言うものの、意外とたくさんの設備が必要になってしまいます。

ザッと計算すると、新潟おてんとサン家の2.2kwのシステムで160万円ほどの費用がかかってしまうことになります。
(実際はもっと安いですが)

新潟おてんとサンは、この2.2kwのシステムに不満を感じて、ソーラーパネルの増設をしてしまいました。
こうなると設置工事の費用などなど無駄な出費がかさんでしまいます。

率直にいうと、

  • 2.2kw程度のシステムでは物足りない
  • 2.2kw程度のシステムでは太陽光の恩恵をそんなに活かせない

って感じています。

ソーラー(太陽光)発電システムの導入を検討されているのであれば、4kw以上のシステムの方が売電の恩恵を実感しやすいのではないでしょうか。
設置スペースが許すのであれば、本当は10kw以上のシステムが欲しいと新潟おてんとサンは感じています。


以上、『自作太陽光発電が好き!かんたんDIYソーラー発電』の新潟おてんとサンでした。



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