本ブログの読者さまから質問を頂きました。
DIYソーラー(自作太陽光発電)やグリッド・タイ・インバーター(GTI)に興味をお持ちの方の参考になるかも知れませんのでご紹介いたします。
■読者さまS氏からの質問
いつも参考にしています。
さて、質問ですが、24V200Wのオフグリッドソーラーで、DC-ACインバーターに適正な電力が生み出せず、起動しないのです。
[ソーラー]
公称最大出力 200Wp
公称最大出力動作電圧 37.0v
公称最大出力動作電流 5.41A
公称開放電圧 5.75A
公称短絡電流 1000V
[チャージャー]
Rated Voltage:12/24v
Rated Current:20A
MAX PV Voltage:50V
[Battery]
12Vx2直列
[DC/AC インバーター]
Batteryに繋いでます。
[問題点]
テスターでバッテリーの電圧を測ったら25V以上計測できて、インバーターの電源入れたら警告音が鳴って電源入りません。
たまに、インバーターに繋いでるラジカセの電源が入るが直ぐ切れます。
電流がたりてないのでしょうか?
パネルもう一枚増設?
バッテリー増設でしょうか?
忙しい中すいませんが、アドバイスをしていただけますか?
■新潟おてんとサンの返答
お問い合わせありがとうございます。
さて、ご質問の件、僕なりではありますがお答えさせていただきます。
まず、12Vを2直列のバッテリーの電圧ですが、27~28Vくらいあっても良さそうです。
元気の良い12Vバッテリーだと、満充電で13.5Vとか、場合によっては14V以上になりますよね。
だから12V系のパネルは18Vほどの電圧なんです。
13.5Vを2直列だと単純に27Vです。
だから24V系のパネルは、36Vほどの電圧なんです。
インバーターが警告音を出すのは、バッテリーの電圧が低いか、他のトラブルが考えられます。
これは、インバーターの仕様が分からないので解説書などを良く確認してみてください。
第一印象で僕が感じたのは、バッテリーの充電不足です。
チャージコントローラーがどういうモノかが分かりませんから何とも言えないのですが、充電電圧の設定を見直すのが良いのではないでしょうか?
3ステージの充電をしっかりとこなすチャージコントローラーで、
・バルク充電
・アブソーブ充電
・フロート充電
のそれぞれを、最適な電圧に設定すれば良いかと考えます。
12Vバッテリーでお話しすると、
・バルク充電
バッテリー電圧の最大の充電電圧14.5~15Vになるまで、一気に充電します。
・アブソーブ充電
充電する電流が徐々に下がっていき、ごくわずかな電流になるまで一定の電圧を保ちます。
バッテリー容量の0.5%より低い電流になるまで充電すると満充電の状態となります。
・フロート充電
満充電を維持するための充電。
わずかな使用や自然放電などで失われた容量を補うもので、バッテリーへの負担が少ないわずかな電流で充電します。
インバーターやチャージコントローラーの故障が無いのであれば、バッテリーの電圧不足が一番の原因かなと推測します。
とりあえず思うところの走り書きなので、誤字脱字云々あるかもしれません。
■読者さまS氏からの返答
メール返信ありがとうございます!
バッテリーの充電不足ですか、ヤフオクで安いチャージコントローラー入手したのですが、これが原因でしょうか?
出力が安定しないみたいです。
20vを超えたり、15v、17v等になったりします。
ソーラーパネルからは40v入ってます。
■新潟おてんとサンの返答
そもそも24Vバッテリーですから、20V程度では充電できないですよね。
チャージコントローラーは、バッテリーの残量に応じて充電電圧を設定できるものが良いですよ。
あと、確認ですが、インバーターの電源は切ってありますよね?
インバーターはそれ自体が結構と電力を消費してしまいます。
とりあえず、インバーターを外してバッテリーのみで充電してみてはどうですか?
12Vバッテリー(自動車用)で11Vを切ると、ほぼバッテリー上がりの状態です。
つまり、2直列で22Vくらいでバッテリー上がりといえますよね。
で、チャージコントローラーは、バッテリーの電圧を監視します。
12Vを2直列で24V系のシステムでバッテリー電圧が20Vしかないと、そもそもチャージコントローラーは動かないかもしれないですし。
一旦全部外して、バッテリー単体で充電するのも良いと思いますよ。
■読者さまS氏からの返答
バッテリー単体で充電してみたら、ソーラーからも無事充電できるようになりました。
インバーターも稼働しています。
水槽や照明、ポンプを動かしたいのですが、バッテリー増やした方がいいでしょうか?
■新潟おてんとサンの返答
充電出来た様子で何よりです。
バッテリーの電圧が低すぎて、チャージコントローラーが動かなかったんですね。
チャージコントローラーは、まずバッテリーに接続して電圧を認識させるところから始めるのがコツです。
バッテリーの電圧が低くなって、インバーターが警告音を出したら、そのままにせずにインバーターの電源を切ったり、外したりするのが良いでしょう。
で、インバーターっていうのはそれ自体がかなり電力を消費するので、家庭用AC100Vの機器を回しっぱなしにするのには向きませんよ。
インバーターでAC100Vに変換するのではなくて、電力を直流のまま使うのも良いかもしれませんね。
照明をDC24Vにしたり、DCポンプを使ってみたり。
今使っているバッテリーの容量にもよるでしょうし、水槽の規模にもよりますが、インバーターでAC100Vに変換して、回しっぱなしは厳しいかなと感じます。
では、また何かありましたらお気軽に。
本ブログでは、読者の皆様からの質問やご意見を出来るだけ記事に反映させていくつもりです。
質問やご意見などなどコメントや直メールで遠慮なくお寄せくださいね。
また、当コーナーでの僕の返答は、あくまでも『新潟おてんとサン』の思うところであります。
コレが全て正しいとか、そういう意味合いの意見ではありません。
以上、『自作太陽光発電が好き!かんたんDIYソーラー発電』の新潟おてんとサンでした。