で、そういう時期にタイミング良く車のエアコンが壊れるっていう・・・(汗)
ピンポイントで僕が一番ダメージを受けるところを狙ってくるあたり、なかなかやり手のトラブルさんですねぇ。
バイク運びや釣り、汚れ系のお荷物(BBQセットとか)を運搬するのにかなりハードに使っている僕のサンバーです。
このサンバーのエアコンが利かないというのはマズいんです!
『スバル・サンバー・バン(TV-1)のセルモーターを交換してみよう!ヤフオクで2000円で買ったボロいセルモーターだけどね・・・。』
この記事でセルモーターを交換したサンバーが、今度はエアコンが壊れたと、そういうことです。
サンバーのおかげで日々のお買い物だって快適。
それにコレが無いと釣りに行く気がしません、練りエサとかけっこう臭うしね。
実は、春先にこのサンバーのエアコンガス(冷媒)が減っていたので補充しました。
しばらく走ると高圧側のサービスポートからガスとエアコンオイルがダダ漏れ。
まぁパッキンの交換と再度のエアコンガス(冷媒)チャージでサンバーのエアコンは調子が良かったです。
で今度は何が起きてるのか?ですね。
どうやらコンプレッサーが壊れてしまっているようなのです・・・。
こういうの、2~3万円じゃ絶対に直りません(汗)
リビルト品のコンプレッサー単体(部品代)で2~3万円ってことろですから。
整備工場でやってもらえば5~6万は確実にかかってしまいますね。
サンバーはリヤ(後ろ)エンジンでリヤ駆動(or四駆)というレイアウト。
これのおかげで、車体の最後部のコンプレッサーから車体の最前部のエバポレーターまでの広い範囲でエアコンラインを取り回すという構造です。
範囲が広く複雑なため、トラブルの場合によっては10万コース(涙)
ということで・・・お小遣いの範囲内で『ビンボーDIY』で直しちゃえ!ってなるワケです(笑)
まぁとりあえず、動くコンプレッサーを準備して、ホントにコンプレッサーだけが原因なのか様子を見ようという結論に至りました。
直せるかどうか、精一杯の悪あがきをしてみて、費用を安く抑える作戦ですね。
コンプレッサーは新品でもリビルト品でもなく、一番安い中古品。
たぶん、廃車から外しただけのモノ。
すぐに壊れるかもしれません。
あくまでも応急処置的な修理で、コンプレッサーが原因であるという前提でのブッツケ本番です。
以下の目次にそって今回のカーエアコンの応急修理についてまとめてみます。
『故障箇所はどこだろう?』
『最安価格で準備したもの』
『サンバー・バン・TV-1のコンプレッサーを交換』
『マニホールドゲージ、チャージングホースの接続』
『エアコンラインの真空引き(抜き)』
『エアコンオイルと冷媒(HFC-134a)の充填』
『おしまい』
サラッと書き流しましたが、9100文字以上の記事になります。
チャレンジされる際は安全面に留意して慎重に作業してみてくださいね。
■2017年5月31日追記
本記事で交換した中古のコンプレッサーですが、まだちゃんと動いています。
エアコンの冷えも問題ありません。
ただ、運が良かっただけかもしれません。当たりが良かったんですね。
中古品を使う場合は、すぐに壊れてしまう場合もありますから、慎重に検討してくださいね。
■故障箇所はどこだろう?
ひとえに車のエアコンの故障といっても、その原因はかなり多岐にわたります。
ゆえに原因の特定が難しいんです!
いろいろ考えてみたなかで、コンプレッサーが原因かなと、そういう結論にいたりました。
簡単に思い当たるカーエアコントラブルの原因といえば、
・ガス(冷媒)漏れや不足
・コンプレッサーの故障
・コンデンサ(熱交換器)に関わるトラブル
・ブロワファンに関わるトラブル
・エアコンラインのどこかの不具合
などでしょうか。
カーエアコンのシステムをざっと書き出すと、
・気体のガス(冷媒)をコンプレッサーで圧縮
・高温高圧になった冷媒(このときは液体と気体が混じっている)をコンデンサ(熱交換器)で冷却、ガス(冷媒)の液化を促進
・液化した冷媒をエキスパンションバルブ(膨張弁)でエバポレーター内へ噴出して一気に気化
・冷媒の気化で冷えたエバポレーターにブロワファンの風を当てる(冷えた風は車内へ)
・エバポレーターで気化したガス(冷媒)を再度コンプレッサーで圧縮、液化と冷却
という行程になります。
で、
コンプレッサー、コンデンサ、エキスパンションバルブまでを高圧側、
エバポレーターからコンプレッサーまでを低圧側、
とそれぞれ呼びます。
ここまで読んで、
『な~んかメンドくせ』
『サッパリ分からん』
『もっと分かりやすく言ってみて』
ってなります。
これ、当然で賢明です!
そもそもね、カーエアコンのトラブルなんてのは専門のプロに任せましょう。
高圧ガスを扱いますし、もしもってこともありますからね。
ただ、
『どうしても安く上げたい』とか、
『車いじり結構好き』とか、
『壊れるの覚悟で半額で済ます』とか、
『エアコンの取り外しは冷媒を室外機に封入してできる』とか、
そういう方は自己責任でチャレンジしてみるのも面白いかなと、そう考えます。
で、今回コンプレッサーが原因だと感じたのは、
・調子よく冷房が効いていたのに突然エアコンが利かなくなった
・ACランプは点灯するしアイドリングアップもする
・少し前にリフレッシュしたばかりで極端なガス(冷媒)漏れや不足は無い
・低圧側のサービスポートからは勢い良くガスが出る
・ACをONにしたときのマグネットクラッチの作動音が聞こえない
・コンプレッサーへのスイッチケーブルには12Vが来ていて、ACランプと連動している
・コンデンサーファンは回っている
という症状だったからです。
これでコンプレッサーを交換して直らなかったら・・・正直なトコロ僕にはお手上げになってしまいますねぇ。
まぁとりあえず、
『故障箇所はコンプレッサーのマグネットクラッチ』
ってことで、お話を進めてみます。
■最安価格で準備したもの
お小遣いの範囲内での『ビンボーDIY』で直しちゃえっ!ですからね(笑)
本来は5~6万はかかるであろう整備を、DIYで幾らに節約できるのか?
ここはウデの見せドコロでしょう!
ま、失敗したら5~6万が10万に化けちゃう(マイナス方面で)ってことですから、慎重に失敗なきよう準備を進めます。
必要になるのは、
・コンプレッサー(サンバー・バン・TV-1)
・マニホールドゲージ(高圧側・低圧側のゲージが付いているもので最低3口)
・真空ポンプ
・カーエアコン用冷媒(ガス)HFC-134a
・カーエアコンオイル(コンプレッサー交換なので)
の5つです。
あとは、今入っているカーエアコン用冷媒(ガス)の回収をどうするか?です。
これはお友達の整備屋さんにお願いしましょう(笑)
・コンプレッサー(サンバー・バン・TV-1)
コレ、ヤフオクで3,000円(送料別)。TV-2から取り外し、動作OKとのこと。
軒並み15,000円程度でしたからね、他の中古コンプレッサーは。
で迷わずコレに決定。しかしボロいなぁ・・・。
2万チョイでリビルト品のコンプレッサーが買えちゃいますからね。
エアコンの動作確認と応急処置ですから今回はコレでOKかなと。
・マニホールドゲージと真空ポンプのセット
ヤフオクで8,200円(送料別)。で送料を含めた総額が13,000円弱。
ちょっと送料ボリ過ぎなんじゃ・・・。
楽天では送料無料で15,000円。
んま、それでもヤフオクの方がお安かったので即購入(笑)
こういうの、お友達の整備屋さんから借りて来れそうなのですが、欲しかったので買いました。
お値段なり、ちょっとチャッちいです。
・カーエアコン用冷媒(ガス)HFC-134a
ヤフオクで1,700円(送料別)。
コンプレッサーを交換するので、エアコンオイルも準備します。
蛍光剤入りのエアコンオイルとセットのものを購入です。
あ、写真は使用済みの空き缶ですけどね。
サンバーのエアコンガスの規定量は『0.35~0.45Kg』です。
なのでオイルと冷媒2本で丁度良さそうなのですが、念のため冷媒3本のセットを購入です。
ガソリンスタンドなどでカーエアコン用冷媒(ガス)のチャージをすると、200g1本あたり2,000円くらいでしょうか。
自分で準備すれば1本数百円ですね。
以上、送料を含めて丁度2万円ほどの出費です。
コレでサンバーのエアコンが直ってくれれば、整備屋さんに修理を頼む場合の半額以下で直ってしまいますね!
とはいっても、コンプレッサーは動くかどうかも怪しい中古品ですから・・・。
コンプレッサーをリビルト品にするならもう2万円の上乗せです。
今回は原因がコンプレッサー以外だった場合を考慮して中古品で応急処置です。
逆に、カーエアコンが利かない原因が確実にコンプレッサーなのであれば、リビルト品を選ぶ方が失敗が少ないでしょうね。
で、お友達の整備屋さんにお邪魔して、今入っているカーエアコン用冷媒(ガス)を回収してもらいます。
回収ボンベとか持ってないですしね、僕。
持つべきものはお友達です。快くガスの回収に応じてくれました・・・本来は有料なのに。
まぁね、このショップのパソコンの面倒は僕が見ていたりするので、持ちつ持たれつなワケです。
深夜とか明け方に呼び出されることもしばしば・・・ですから(笑)
ネットで購入した品物も届いたし、いよいよ本番です。
この『コンプレッサーの取り外し』が今回の作業で一番大変かもしれませんね。
今日の最高気温は33℃の予報。
カーエアコンを真空引きしてガス(冷媒)をチャージするには絶好の気温です(←これホント)
そして、サンバーなんか放置して海や山でBBQや釣りに出かけようと、そういうイケない想いが脳裏をよぎります。
遊ぶとなると暑いのはけっこう平気なんだけど、こんなに暑い日に車の整備なんて・・・ねぇ。
『おてんとサン』とかいうハンネなんだけど、真夏の太陽はちょっと苦手です(笑)
でも、サンバーがないと道具が積めず、釣りやBBQなんてできません。
だ・か・ら、やるしかナイんですね・・・。
■サンバー・バン・TV-1のコンプレッサーを交換
準備として、
・運転席側のリヤタイヤは外す
・ジャッキアップしただけでは危ないので馬を使う
って感じです。
朝っぱらから車をバラしていると、ご近所さんが様子を見に来たりします(汗)
『エアコン壊れたんで直してるんですよ~』
って説明、雑談を交えつつの作業に。
・サンバー・バン・TV-1、荷室のサービスホール
汚い・・・。
かなり走っていますからね。もう限界かもですね。
矢印のあたりにコンプレッサーが鎮座しています。
向かって左側のパイプが低圧側、
右側のパイプが高圧側、
それぞれのサービスポートが近くにあります。
・運転席側、リヤタイヤ奥のカバーを外す
矢印の3箇所のビス(ボルト)でとまっています。
ちょっとした知恵の輪っぽい感覚ですが、無理なく外せる角度があるようです。
この位置までカバーを外せれば、コンプレッサーのマグネットクラッチと、コンプレッサーを固定しているボルトが顔を出します。
この状態でコンプレッサーを取り外すことは何とかできそうです。
まぁカバーは全部外したほうが楽ですけどね。
・コンプレッサーへのケーブルのコネクタを外す
このコネクタの電圧を測ってやれば、『ACスイッチ』からの信号が来ているのかどうか分かります。
・高圧側と低圧側のパイプを外してテープで防御
本来はそれぞれについているパッキンも交換しましょう。
このサンバーは2ヶ月ほど前にパッキンを交換したばかりなので、今回はそのまま使います。
コンプレッサーは壊れているので、特に防塵などせずそのままです。
・オルタネーター(ダイナモ)のボルトを緩めて、ベルトを外す
このサンバーは、オルタネーター(ダイナモ)のプーリーがベルトテンショナーを兼ねています。
矢印の2箇所のボルトを緩めるとオルタネーター(ダイナモ)の位置を変えられるようになり、ベルトを外すことができます。
ボルト2本緩めるだけでファンベルト(エアコンベルト?)の交換ができてしまいます。
サンバーのファンベルト(エアコンベルト?)の交換って簡単ですね。
ベルトの『張り』の調整もオルタネーターの位置で調整します。
距離を走っているサンバーの場合、ベルトが鳴いてしまうことがありますが、それもここで『張り』を調整することで処置できますね。
・コンプレッサーを固定している2箇所のボルトを緩める
サンバーのコンプレッサーは矢印で示した2箇所のボルトで固定されています。
この2つのボルトを外すとコンプレッサーを取り外すことができます。
あとは準備したコンプレッサーを逆の手順で取り付ければ交換完了です。
慣れれば1時間もかからずにできるかと。
しかしね、この時点で午前9時台だというのになんという暑さでしょうか!
古いエンジンがオイルを滲ませ、果てはダダ漏れで終了してしまう、そんな勢いで僕から大量の汗が・・・。
まぁこれも、快適カーエアコンを手に入れるためなので、一服したら再度がんばりましょう。
ここまでくれば後は結構楽です。
準備したコンプレッサーを取り付けたら、ガスの充填ですね。
■マニホールドゲージ、チャージングホースの接続
・マニホールドゲージを接続
マニホールドゲージの高・低バルブを『CLOSE』に一杯回し(閉じ)て、高圧側・低圧側・真空ポンプ、へそれぞれチャージングホースを接続します。
フックが付いているので、適当な位置に吊るして作業すると楽ですね。
・高圧側・低圧側サービスポートへのチャージングホース接続
マニホールドゲージ
⇒チャージングホース
⇒⇒クイックカプラーアタッチメント
⇒⇒⇒サービスポート
です。
高圧側と低圧側のサービスポート(クイックカプラー)は、それぞれ径が違います。
マニホールドゲージからクイックカプラーアタッチメントまで赤青の色を揃えれば、接続ミスが無くなります。
・黄色のチャージングホースは真空ポンプへ
黄色のチャージングホースの径と真空ポンプの吸い口の径が違うので、マニホールドゲージに付いてきたアタッチメントを噛ませて接続です。
■エアコンラインの真空引き(抜き)
今回はコンプレッサーを交換したので、各エアコンラインとコンプレッサー内にすでに空気が進入しています。
この空気を真空ポンプで吸い出して、エアコンライン内を真空にします。
なんで『真空引き(抜き)』するのか?っていうと、エアコンライン内に空気(水分)があると、凍って詰まって故障してしまうことがあるからです。
真空引きの手順は、
・マニホールドゲージの高圧側・低圧側バルブを『OPEN』に回し(開け)る
・真空ポンプON
・マニホールドゲージの高圧側・低圧側の圧力計がマイナスを示す
・真空ポンプOFF
・5~10分放置の後で圧力計をチェック
・エアコンラインの気密性に問題が無ければ圧力計はマイナスを示したままのハズ
・圧力計が『0』に戻っていたらエアコンライン(エバポ・コンプなど随所)のどこかが漏れている
・圧力計がマイナスのままであれば、さらに2~30分待つ
・エアコンラインの気密性に問題が無ければ圧力計はマイナスを示したままのハズ
・さらに真空ポンプON
・5~10分放置の後で圧力計をチェック
・圧力計がマイナスのままであれば真空引き完了
・マニホールドゲージの高圧側・低圧側バルブを『CLOSE』に回し(閉め)る
・真空ポンプを黄色のチャージングホースから取り外す
といった感じ。
細かく書きましたけど、要は真空ポンプを2回稼動しただけです。
1回目は真空にしてそのまま3~40分放置。
2回目は念のためにさらにポンプを動かしてから5~10分放置。
終始圧力計がマイナスを示していればOK!
ってことですね。
3~40分放置するには理由があって、真空状態になると空気中の水分が蒸発するからです。
エアコンライン内の水分を気体の状態で抜き去るってことなんです。
だから、2回目の真空ポンプ稼動で気体になった水分を完全に排除っていうことですね。
真空ポンプで真空引き後、圧力計が『マイナス』ではなく『0』を示す場合は、エアコンライン内に空気が入ってきていることを意味します。
・エアコン配管
・コンプレッサー
・エバポレーター
・エキスパンションバルブ
・コンデンサ
・マニホールドゲージ
・真空ポンプ
などなど、ガス漏れ箇所を特定して修理する作業が必要になってきます。
今回は、特に漏れはなく、無事にエアコンラインの真空引き(抜き)を終えました。
この『真空(抜き)』は、建物用のエアコン設置時で特に重要視されています。
室内機と室外機の距離が長ければ長いほど、真空状態での放置時間を長くするべきでしょう。
カーエアコンとは違って、エアコンラインが長く、パイプ内の空気(水分)も多いワケですからね。
丁寧な電気屋さんだと、1~2時間もの時間を『真空(抜き)』に充ててくれるところもありますし。
■エアコンオイルと冷媒(HFC-134a)の充填
先ほど真空ポンプを取り外した黄色のチャージングホースへ、缶切バルブを接続します。
で、その缶切バルブに冷媒(HFC-134a)のガス缶をセット。
この『缶切バルブ』にはいくつかのタイプがあります。
ガス缶をねじ込んで固定して、その後ニードルを下げるタイプと、
ガス缶のフチをクランプして、ニードルを内臓しているバルブをネジって缶の口に密着(このときニードルは上げきっておく)、その後ニードルを下げるタイプと、
概ねこの2つがあるようです。
ニードルを下げる(ガス缶に穴を開ける)時には、いったんニードルを下げきってしまいましょう。
一度ニードルで開封したガス缶には詮をすることができません。
作業中は、このニードルがガス缶の詮の役割を果たします。
これでチャージングホースに冷媒(HFC-134a)のガス缶をセット完了です。
あとは、あらかじめ高圧側と低圧側の適正圧力も調べておきましょう。
・低圧側1.5〜2.5kgf/cm2
・高圧側14〜16kgf/cm2
くらいが適正です。
ですが、車種によって違いますから、ちゃんと調べましょう。
エアコンオイルと冷媒(HFC-134a)の充填の手順は、
・マニホールドゲージの高圧側・低圧側の両バルブが『CLOSE』状態であることを確認
・圧力計はマイナスを示したままであることを確認
・ガス缶のニードルをゆっくりと開ける
・マニホールドゲージのエアパージポートからホース内の空気を抜く(エアパージ)
・バルブコアを押してガスが噴出したらエアーパージ完了
・車のエンジンを始動して『エアコン(AC)ON』『風量最大』『ウィンド全開放』
・コンプレッサー交換やガスの全交換の場合は、エアコンガスが入っていないのでこの時点ではコンプレッサーは動かない
・マニホールドゲージの低圧側のバルブをゆっくり開く
・マニホールドゲージの確認窓からガスが入っているかチェック
・常にサイトグラスや高圧側・低圧側の圧力をチェック
・ガス缶が空になったらマニホールドゲージの低圧側のバルブを完全に閉める
・高圧側・低圧側の圧力が適正圧力以下であればさらにガスの充填(ガスは規定量以下で)
・高圧側・低圧側の圧力が適正圧力付近で、エアコンが利いていれば冷媒の充填完了
となります。
で、高圧側は熱くなって低圧側は冷たくなります。
今回はコンプレッサーを交換したので、冷媒(HFC-134a)は全くの空です。
一番初めに『カーエアコンオイル』を入れました。
エアコンガスが空の状態では、車のエンジンを始動して『エアコン(AC)ON』『風量最大』としてもコンプレッサーは動きません。
※コンプレッサーの保護機能、極端に古い車種は別
なので、エアコンガス(冷媒)を1缶の半分くらい入れたあたりでコンプレッサーが動き始めました。
『エアコン(AC)スイッチ』をON・OFFとすると、マグネットスイッチが作動している音が聞こえて、アイドリングが変わります。
エアコンガス(冷媒)1缶を全て充填。
この時点でコンプレッサーの正常な動作を確認できました。
なかなか嬉しいですね!
で、続けてエアコンガス(冷媒)2缶目も全て充填。
冷媒(HFC-134a)200gが2本、
エアコンオイル(冷媒10g)が1本、
都合410gのエアコンガス(冷媒)が入っていることになります。
サンバーのエアコンガス規定量は
『0.35kg~0.45kg(350g~450g)』
です。
エアコンからは既に冷たい風が出てきています。
かなり冷たい風ですよ!(ニヤリ)
※本来ならば送風口の温度を測ります。
なので、この時点でエアコンガスの充填終了で問題なさそうです。
ガスは規定量の範囲内ですからね。
ただ、サイトグラスを覗くと、結構と気泡が流れる様子が見えています。
ってことは、もう少しガスを入れてもOKってことですね。
で、3本目のエアコンガス(冷媒)を少し充填したところで、サイトグラスに見える気泡がなくなりました。
正確には、たまに気泡が流れるくらいになりました。
なので、『缶切バルブ』のニードルを下げてガスの充填を止めました。
ちなみに、8割ほどあまったガスは、別のお車へチャージしときました。
・サンバーのサイトグラス(確認窓)は助手席の足元
この写真では、外気・内気を切り替え機構の付いた風洞BOXとグローブボックスは外してあります。
そのどちらも外さなくてもサイトグラスは確認できます。
あとは各バルブをシッカリと閉じて、チャージングホースを外して作業終了です。
エアコンはそれこそガンガンに利いてくれるようになりました!
極端な炎天下では車内が冷えるのにちょっと時間が必要ですけどね。
30℃程度の晴れた日であれば寒いくらいに利きます。
30℃前後の曇った日であれば、外気循環で丁度良い感じ。
まぁ箱バンで荷室の最後部までキンキンに冷えるか?っていわれればNOですけど(笑)
前席と荷室をカーテンで仕切ると、それこそシートのあるスペースはキンキンに冷えますね。
ただ、後部5箇所にウィンドフィルムを貼ってありますから、若干は日陰効果があるかと思います。
いやぁ、これで真夏のバイク運びや釣り、汚れ系のお荷物(BBQセットとか)を運搬も快適になりました!
順当に修理をすれば5~6万はかかるところを、とりあえずの応急処置で2万円。
ただしコンプレッサーは怪しい中古品なので、すぐに壊れてしまう可能性もあり。
荷運びや釣り用のくたびれた車で、そんなにお金もかけられない。
でもエアコン必要!絶対!!
ってな場合には、お小遣いの範囲内での『ビンボーDIY』で直しちゃえっ!っていうのも悪くありません(笑)
■おしまい
さて、いかがだったでしょうか。
かなりライトな感覚で書きましたが、高圧ガスを扱う以上は相応の知識と経験が必要な作業になってきます。
『自信がなければ手を出さない』
もしも何かあったとして誰かのせいにはできません。
完全に自己責任です。
実行される場合には慎重に作業してくださいね。
友達やお知り合いに整備屋さんがいるのであれば、一緒に作業してもらうのが一番です。
僕はこの方法で車いじりやバイクいじりにチャレンジして来ました。
友人とこの売り上げをスポイルしてでも僕のスキルアップに繋げてるみたいでアレですが・・・(笑)
やっぱり持つべきものはお友達ですね!
以上、『自作太陽光発電が好き!かんたんDIYソーラー発電』の新潟おてんとサンでした。