はい、下手の横好き企画、ウデの伴わないレザークラフトです(笑)
DIYソーラーのブログなのにDIYするのはPCや革ばかり・・・(汗)
レザークラフトの記事は4弾目ですが、相変わらずウデとセンスがイマイチです。
『レザークラフトでアーマーリング製作!穴あけとカシメだけでソレっぽくできるモンだ』
『コインケース(小銭入れ)の製作!2~3時間で完成しちゃうお手軽DIYの革遊び』
『ポシェットというかポーチというか、小さくて可愛いカッコイイ感じのを作ってみた!』
過去3回に渡って、徐々に大物へとステップアップ(練習!?)してきました。
いよいよ僕が必要とするモノを作りましょう。
僕はサイフの代わりにクラッチバッグというかトラベルケースというか、そういうのを愛用しています。
で、出来合いのモノを探すのですがナカナカしっくり来るのが無いんです。
僕が求めるスペックは、
・A4を3ツ折りにした大きさの紙(書類)が入る
・カード入れが多い
・小銭入れはいらない
・大き目のサイフとして使いたい
・できるだけスリム
といったところ。
これね、既製品を探すとクラッチバッグとかトラベルケースの類になるんですけど、丁度良いのが見つからなくて・・・。
で、そういうことなら作ってしまおうかという安易な発想です。
どうせなら厚手の革を使って持ち歩くのが少しためらわれる(シッカリした感じ)くらいのモノね。
ただし、初心者レヴェルの僕が作るワケですから、ウデの無さを露呈しない感じで作りたい(笑)
となると、外側は革の魅力でもってシンプルに、内部は必要な機能を詰め込むけど下手(!)っていう構成になりますね。
結果的には目的に適うモノができたので大変満足です。
使った感触は良好。
色々なところで粗さが目立ちますが、気に入るに充分な味があるってことで。
もうね、僕にやらせるとね、全て『味がある』で済ませちゃいますからね・・・。
まぁそういう解釈ができるのもレザークラフトでしょうか。
あくまでも完全素人な僕ですので、手順や制作方法などなど多分に不完全で未熟な部分がだらけですが、興味があればお付き合いください。
以下の目次に沿ってまとめてみます。
準備した革
2枚の仕切りとカードホルダーを作る
片方の仕切りにフラップ付きのポケットを付けよう
2つの仕切りを扇状のマチで連結
本体(ガワ)の製作
何とか完成
おしまい
5000文字以上、画像35枚ほどの記事になります。
チャレンジされる際は安全面に留意して慎重に作業してみてくださいね。
外側は『栃木レザー』で表面だけが黒いもの。
1.4mm厚でかなりシッカリした革です。
裏地や内側はヌメ革をいくつか。
主に1.2mm厚で予備でハギレも購入。
革だけで1万円ちょっとの出費です。
セールの安いのも併せて選びました。
黒とヌメのコンビが好きなので、重厚な黒革と経年変化で味増しのヌメのコントラストって感じでしょうか。
これをベージュの手縫い糸で縫って、最終的に黒革の部分の糸を黒く塗ってしまおうかと思案中。
作り方としては、
『ポシェットというかポーチというか、小さくて可愛いカッコイイ感じのを作ってみた!』
とさほど変わりません。
仕切りを2枚設けて、それぞれにカードホルダーを付けるつもりです。
マチは2つの仕切りを蛇腹っぽい感じで繋いで本体に収めるイメージです。
カードホルダーは15~6枚は欲しいところ。
欲を言えばトータル20枚ほど。
これは現物合わせで作っていってみないと、どうなるのか微妙なところ。
まぁアレです、結構と気合が入ってるワリに、いつもの通り型紙ナシのアドリブ仕立てです(笑)
脳内設計図はかなり具体的なところまでシミュレーションしてあります。
もうね、パーツ構成やら展開図やら完成イメージやらが、延々と妄想に登場する感じで脳内設計が成熟していきます。
あとは、失敗を臆せずにアドリブ工法ですね(笑)
■2枚の仕切りとカードホルダーを作る
仕切りが2つということは、要は3つの収納スペースを持つクラッチバッグというかトラベルケースというか、僕にとっての財布を作るということですね。
・2仕切り用に同サイズ2枚の革を切り出す
24cm × 24cm を2枚です。
床面を合わせて半分に折って12cm × 24cm の仕切りにします。
で、まずは開いた状態でカードホルダーを縫い付けていきます。
・カードケース用の革をカット
こういうのをいくつか作ります。
この独特な形は、革が重なる部分を最小限にするためです。
取り出しやすさと収納枚数を重視で、革の節約も加味して斜めにカットしてあります。
保持力は小さいですが何とかなるでしょう。
・仕切り1枚に9個のカードホルダー
仕切り2枚分、都合18枚のカードケース用の革を切り出しました。
キリ良く仕切りに1つに10個のカードポケットをつけたかったのですが、縫い代を残すことを考えて9つにしました。
・カードホルダーを1つ1つ縫い付けていく
仮止め接着の後に、縦部分のみ菱目打ちして縫い付けます。
上端と底部分は最後にまとめて縫っていきます。
・カードホルダーの上部と底部をまとめて縫い付けていく
ふ、不揃いすぎる(汗)さすがに素人感丸出しですね・・・。
こういうのは初めてなのでアレですが、個々のパーツを革の質までキッチリ揃える必要がありそうですね。
・裏側(床面)はこんな感じ
力の掛かる部分は折り返して縫っているので、縫い終わりの結び目は端ではないです。
ちょっと粗すぎるモノが出来上がってしまいました。
ま、今の僕のウデではこんなモンでしょうね。
革が不揃いだったのと、革を節約するために見境なくギリギリな部分からもパーツを取ったので、カードホルダーの色も個々違ってしまいました。
そこに持ってきて初心者レヴェルな僕のクラフトですからね(笑)
革のせいにすんなって感じです。
100%僕の未熟なウデのなせる業ですから(涙)
まぁアレです、カードを入れてしまえばほとんど隠れてしまう部分ですしね、使っていれば色味も落ち着いてくるでしょう。
■片方の仕切りにフラップ付きのポケットを付けよう
仕切りだけでは何だか寂しいし、ファスナーを持った小銭入れは特に必要じゃありません。
なので、幅のある収納スペースをポケットで作ってしまおうという感じです。
・裏側(床面)はこんな感じ
ポケットは大き目で、仕切りのほとんどを覆う感じにしました。
小銭入れは必要ないのでポケット1つで誤魔化しておきます。
軽く折り癖をつけてあります。革用の保湿クリームを表裏に塗ってから折りました。
・ポケットの底部分を縫い付ける
仮止め接着、菱目打ち、縫い付け、ですね。
フラップも切り出しておきます。
・ポケットのフラップ部分を縫い付ける
マチの部分の菱目打ちも済ませてあります。
構造的に、このポケットは縫い目が露呈しない作りになっています。
・ポケットのマチ部分を縫い付ける
ポケット本体で縫い目が隠れます。
・仕切りのポケット完成
カードケースのみと、カードホルダーとポケット付き、の2種類の仕切りが完成しました。
カードホルダー部分は作業感が強くてちょっと苦手。
仕上がりもアレですし。
斜め型のカードポケットでもっと良い方法はないかしら?
練習あるのみですね。
フラップ付きポケットはシンプルで上手く出来たかと。
僕の持つイメージがだんだんと具現化されていきますね。
ただ、クオリティが低いのが難点ですが(笑)
■2つの仕切りを扇状のマチで連結
扇状ではなくて、単純な長方形で蛇腹を作っても良いのですが、この時点で革が足りないかもしれないっていう状態になってしまいました。
フラップポケットで欲張りすぎたかな。
まぁ扇状作戦で何とか革は足りました。
・扇状のマチ
7cmのマチと、仕切りを挟むための2cmの縫い代です。
両端は1cmの縫い代ですね。
・仕切りを扇状のマチに縫い付ける
2cmの縫い代の部分で仕切りを挟んで仮止め接着。片側1cmずつの縫い代ってことですね。
菱目を打って縫い付けます。
仕切り2枚分、計4か所を縫い付けます。
・力の掛かる部分はグルグル縫いで
正式には何て呼ぶのか分からないので『グルグル縫い』ってことで(笑)
都合4枚の革を重ねて縫う形になります。
・2つの仕切りを扇形のマチで連結完了
ついでにマチの部分に折り癖をつけておきます。
この項の作業はなかなか楽しかったです!
4か所縫うだけで、クラッチバッグというかトラベルケースというか、僕にとっての財布の内部が立体構造になっていくワケですからね。
ほんとはマチにもう少し余裕を持たせたかったのですが、革が終了なので仕方ありません。
■本体(ガワ)の製作
あとは前項で作った仕切り2枚とマチが収まる大きさで本体になる革を切り出して、グルッと縫ったら完成です。
留め具はマグネットホック2つです。
1.4mm厚の栃木レザーを表に、
1.2mm厚のヌメ革を裏地に、
形を整えながら仮止め接着、
本体外周と仕切りを縫込み、
っていう工程ですね。
・本体用の2枚の革を切り出す
24.5cm幅でカットしました。
・形を整えながら本体用と裏地用の革を仮止め接着
接着面積が広いので、コニシボンドのGクリヤー(業務用のでっかいチューブ)を買ってきて作業します(笑)
平面と湾曲した面で数回に分けて接着しました。
・やっぱり現物合わせで慎重に
型紙ナシの初心者アドリブ工法(笑)ですので、折る位置などなど全て現物合わせで決めていきます。
そして、後に『味』と呼ばれることになる失敗も組み込まれる事になります。
・フタの位置を決めてマグネットホックを取り付ける
完全に接着する前にマグネットボタンを取り付けておきましょう。
・本体の仮止め接着完了
蓋を閉じ気味の状態で仮止め接着して、端の長さを揃えてカットします。
・ステッチンググルーバーで溝切り
震える両手でステッチンググルーバー・・・。
緊張したワリに不揃いです。
・溝に沿って菱目打ちで縫い穴をあける
震える両手で菱目打ち・・・。
この作業はテンポ良く進むので楽しいですね。
・マチにも菱目打ちで縫い穴をあける
本体に縫い付ける位置を考慮して菱目を打っていきます。
・本体とマチの菱目を合わせて仮止め接着
菱目が合うように縫い針を刺して位置を合わせています。
・本体とマチを縫っていく
力の掛かる部分は縫い返して、端の部分はグルグル縫いで。
・無事に縫い終わった!
相変わらず縫い目は不揃いですけどね、僕にしては頑張った方かと(笑)
・コバはヤスリがけ
段差がなくなるまで丁寧に紙ヤスリでコバを整えます。
・コバはヤスリがけ
トコノールで磨き上げます。
僕は、余った革のハギレで『きゅっきゅきゅ~』って磨きます。
ちゃんとヤスリがけ出来ていれば、かなりキレイになるハズです。
この画像は時間短縮でサボった悪い例ですね・・・。
まぁ丁寧さに欠ける僕ですが、それなりに完成させることができました!
■何とか完成
・やっぱり粗が目立つカードホルダー
技術の無さが露呈しまくっていますね(汗)
初めて作ったカードホルダーですからね、良しとしておきましょう。
・でもね、カードを入れれば粗は見えませんよ(笑)
見える部分には気を使うっていうおサボり常套手段ですな。
収納力は狙った通りのモノになりました。
フラップ付きのポケットには免許証などなど、普段は使わないモノを入れておくことにします。
あとは、お札と領収書と請求書を3か所に分けて整理できる感じです。
まぁ僕のところに来るのは請求書ばっかりですけどね(笑)
・余った革で小銭入れも作ってしまった
小銭はコインケースに入れて持ち歩く僕なので、お揃いの小銭入れも作りました。
ただね、革が厚すぎて使い辛いのが難点です・・・。
使い込んでクタクタにしてしまいましょう!
■おしまい
・ロングウォレットというか長財布というかクラッチバッグっぽいのが遂に完成
ね、失敗も含めて味があるでしょ!とか言ってみたりします(笑)
やっぱりね、縫い目が不揃いだったり、色々と至らない点だらけですけどね。
僕はかなり気に入っています。
下手なりに頑張った感じです。
この財布がボロボロになる頃には、もう少し上手くレザークラフト出来るようになっていたいですね!
で、『味があるモノ作り』とかいって似たようなDIYにいそしんでいたいものです。
以上、『自作太陽光発電が好き!かんたんDIYソーラー発電』の新潟おてんとサンでした。
すばらしい!!私好みのデザインでした。
コメントありがとうございます!
粗の目立ちすぎる初心者クラフトですが、かなり気に入って使っています。
コメントをいただけると励みになりますね。
また、折をみてクラフトしてみます。