『余剰パ-ツで使えるPCを自作しちゃおう!?P5Q(LGA775)とQ9650(C2Q)とGT640で頑張ってみる』
でサクッと自作したパソコンを、今度はオーバークロックして若干のスペックアップを図ろうと、そういう記事です。
ほぼほぼタダで出来上がった1台で、使い道もコレといってありません。
ですが、やれるだけのことは遊んでやりましょう(笑)
そっちの方がこのセコハン部品たちだって製造された冥利に尽きる(?)ってモノです。
まぁアレです、そんなに突っ込んだオーバークロックではなくて、FSBをちょこちょこといじるだけのお手軽路線が関の山ですけどね、僕のPCスキルでは。
メモリか各コアの電圧か、どこかしらが音を上げて動かなくなったら終了。
お手軽常用可能なトコロを探る感じです。
本来はそこからがオーバークロックなんでしょうけど、古いパーツたちなのでいたわって長持ちさせましょう。
なので、電圧盛ったりメモリを強くしたり冷やしたりってのはありません。
サクッと動いた!やった!みたいな安直な感じで遊んで見ます。
各クロック周波数ごとに、『Prime95』を使ってCPUとメモリに負荷を掛けて、『CPU-Z』と『HWMonitor』でCPUの温度や動作クロックを監視します。
アイドル状態と高負荷状態のCPU温度など比べてみましょう。
スペックの比較はベンチも試さずエクスペリエンスインデックスのスコアのみというおサボり塩梅です(笑)
ということで、以下の目次に沿ってまとめてみます。
『ターゲットとなるパソコン』
『BIOSでオーバークロック』
『FSB333MHz、Q9650を3.0GHzで運用、アイドル時と高負荷時のCPU温度の比較と動作スペック』
『FSB389MHz、Q9650を3.5GHzで運用、アイドル時と高負荷時のCPU温度の比較と動作スペック』
『FSB423MHz、Q9650を3.8GHzで運用、アイドル時と高負荷時のCPU温度の比較と動作スペック』
『FSB445MHz、Q9650を4.0GHzで運用、アイドル時と高負荷時のCPU温度の比較と動作スペック』
『FSB467MHz、Q9650を4.2GHzで運用、アイドル時と高負荷時のCPU温度の比較と動作スペック』
『おしまい』
サラッと書き流しましたが、4800文字以上の記事になります。
チャレンジされる際は安全面に留意して慎重に作業してみてくださいね。
■ターゲットとなるパソコン
・『P5Q・Q9650・GT640』で『Win7Pro』
ガワ無しバラックPCです。
・ほぼタダなワリになかなか使える感じのスコア
プロセッサ:7.3
メモリ(RAM):7.3
グラフィックス:7.1
ゲーム用グラフィックス:7.1
プライマリハードディスク:5.9
・『Intel Core 2 Quad Q9650』のスペック
コア数:4
動作周波数:3.00 GHz
次キャッシュ:12MB
バススピード:1333MHz FSB
TDP:95W
TCase:71.4°C
対応ソケット:LGA775
ターボ・ブースト:ナシ
ハイパースレッディング:ナシ
・冷却のキモは『九州風神』
ドスパラのBTOパソコンから拝借したお品。
一応はサイドフローですが、プッシュピンで固定するタイプ。
本格的に冷却するつもりは・・・あんまりないですが(笑)
テキトーなインチキトップフローよりはマシかと。
『遊んでないでSSDでも買いに行け』っていわれそう。
SSD化はオーバークロックよりも遥かにリスクが少なくてスピードを体感できますからね。
折をみてSSDにクローンしてみることにしましょう。
なにはともあれ、リスクを承知の上でオーバークロックですね。
■BIOSでオーバークロック
『ASUS P5Q』の『BIOS SETUP UTILITY』をいじってオーバークロックします。
『Intel Core2 Quad Q9650』の場合、
333MHzのFSBクロックを6~9倍にして、
1998MHz(2GHz)~2997MHz(3GHz)で動作します。
『ASUS P5Q』はFSBクロックを1MHz単位で調整できます。
つまり、FSBを1MHz上げるごとにCPUは9MHzずつクロックアップしていきます。
目標はFSB:500MHzでQ9650を4.5GHzで動かしたいのですが・・・それはまぁ無理でしょう(笑)
とりあえず以下にFSBの変更方法を記します。
・『Ai Tweaker』の『Ai Overclock Tuner』を『Manual』に
『Ai Tweaker』
⇒『Ai Overclock Tuner』
⇒『Manual』
これでFSBなどの項目を手動で変更できるようになります。
・『Ai Tweaker』の『FSB Frequency』を任意の数値に変更
この場合はFSBを389MHzに変更しています。
この設定だと、CPU(Q9650)は2334MHz(2.3GHz)~3501MHz(3.5GHz)で動作します。
・『Ai Tweaker』の『DRAM Frequency』でメモリの動作クロックを固定できます
今回は『Auto』のままでの安直オーバークロックですから、特にいじりませんでした。
メモリがクロックアップに耐えられずにボトルネックになってしまうのであれば、ここでメモリの動作も突き詰めていきましょう。
新潟おてんとサンはあんまり詳しくないのでスルーしときます。
・『Ai Tweaker』の『CPU Voltage』でCPUに供給する電圧を変更できます
今回は『Auto』のままで出来るところまでオーバークロックしました。
本格的にセッティングを煮詰めていく際には必須項目ですね。
新潟おてんとサンはあんまり詳しくないのでスルーしときます。
簡単にいうと『FSB(フロントサイドバス)』だけいじってオーバークロックっていうヘタレ全開ですよ(汗)
『Auto』って素敵だなぁ~(笑)
無知な僕でもオーバークロックできちゃうし。
何はともあれ、オーバークロックの準備は整いました!
段階的にクロック周波数を上げていって、限界を探ってみましょう。
■FSB333MHz、Q9650を3.0GHzで運用(定格)、アイドル時と高負荷時のCPU温度の比較と動作スペック
『Core #0』だけは60℃を越してしまいますが、他は50℃台をキープ。
『Core #0』は他のコアに比べて仕事が多いのかしら?
とりあえずデフォルトクロックで60℃。
TCaseは71.4°Cですから、都合11.4℃ほどのマージンがあります。
高負荷とはいえ定格運用で60℃。
ちょっとオーバークロックするとあっさり70℃を超えそうです。
■FSB389MHz、Q9650を3.5GHzで運用、アイドル時と高負荷時のCPU温度の比較と動作スペック
『Core #0』は78℃で80℃目前(汗)
他のコアは70℃ちょっと。
エクスペリエンスインデックスはプロセッサとメモリのスコアが0.1ずつ上がりました。
もうね、ここで良しとしといたほうが安全かなと(笑)
一気にクロックアップし過ぎたかな・・・。
0.5GHz(500MHz)のクロックアップですからね。
Windows7の動作は安定しています。
4コア4スレッド3.5GHzなので、
『intel core i5 2400』
あたりのCPUと良い勝負ができそうかと。
■FSB423MHz、Q9650を3.8GHzで運用、アイドル時と高負荷時のCPU温度の比較と動作スペック
『Core #0』は76℃。
他のコアは70℃前後。
実は・・・ちょっとCPUが熱すぎるんで12cmのケースFANを1基、コッソリと追加しました。
そしたら3.5GHzで78℃だったCPUが3.8GHzでは76℃にクールダウン!
やればデキル子なんです(笑)
バラック状態とはいえエアーフローはとっても重要なんですね。
ちなみに室温は27℃ほどです。
エクスペリエンスインデックスはプロセッサとメモリのスコアが0.1ずつ上がって共に7.5。
Windows7の動作は安定しています。
CPUクーラーがアレでも常用できそうなトコロです。
4コア4スレッド3.8GHzなので、
『intel core i5 2500』
あたりのCPUと良い勝負ができそうかと。
■FSB445MHz、Q9650を4.0GHzで運用、アイドル時と高負荷時のCPU温度の比較と動作スペック
『Core #0』は82℃。
他のコアも軒並み70℃以上。
Windows7の動作は安定していますが、CPUクーラーがアレでは常用しない方が賢明かと。
冷却が万全なら常用できそうですね。
エクスペリエンスインデックスは3.8GHzのときと変わらず。
4コア4スレッド4.0GHzなので、
『intel core i5 4690』
あたりのCPUと良い勝負ができそうかと。
■FSB467MHz、Q9650を4.2GHzで運用、アイドル時と高負荷時のCPU温度の比較と動作スペック
『Core #0』は80℃以上。
他のコアも軒並み70℃以上。
Windows7のロゴ後にブルースクリーン、
BIOSすら立ち上がらない、
『Prime95』で5分持たない、
エクスペリエンスインデックスを完走できない、
などなど、幾多の不安定に見舞われました(汗)
エクスペリエンスインデックスは3.8GHzのときと変わらず。
冷やせばオッケーとか、そういう単純な問題ではなさそうです。
まぁオーバークロックとともにメモリもクロックアップしていきますからね。
それこそメモリのほうが音を上げたのかもしれません。
これ以上はメモリの設定やCPUの電圧など最適なところを探してトライ&エラーを繰り返すことになります。
なので今回のチャレンジはここで終了。
■おしまい
結果は、
FSB445MHz、4.0GHz、で安定動作、
FSB467MHz、4.2GHz、で何とかOS起動するも不安定、
でした。
FSB以外は『Auto』で、適当オーバークロック。
こんなんで4.0GHzで動いたのですから運が良かったのかもしれませんね。
今の構成では冷却が弱いので『FSB423-3.8GHz』で動かしています。
それでも定格より26%増しの動作クロックですからね!
ただ、このパソコンも使い道がないので、結局このままお蔵入りしそうです・・・。
『Intel Core2 Quad Q9650』も今となっては5千円台で中古が購入できます。
だからこそできる無知無謀なオーバークロックっていうね(苦笑)
こんな風に適当にオーバークロックしていると、大切なパーツを破損してしまうかもしれません。
なので少しずつ様子をみながら進めていってください。
結構な時間を使って遊んでみましたが、リスクの割りに効果が体感できないってのが正直なところ(汗)
無謀なオーバークロックよりは、やはりSSDに換装する方が効果を体感できますね!
以上、『自作太陽光発電が好き!かんたんDIYソーラー発電』の新潟おてんとサンでした。