超小型のベアボーンPCキット
【DeskMini110(ASRock)】
です。
デスクトップ表示まで13秒の快速パソコンが完成しました。
ギリギリで『手のひらサイズ』といった感じのPCケースと、Mini-STXといったフォームファクタのマザーボード、ACアダプタのセットですね。
ソケットLGA1151でTDP:65W以下のCPUであればK付きでも運用できるっていう仕様です。
もうね、この時点で貴重な存在かと。
CPUとメモリ、OSを準備すれば超小型パソコンがサクッと仕上がってしまいます!
『Core i7-7700(無印)』も動かせます。
今回は、手持ちのSSDとWindows10を使って、何とか3万円台でソコソコ使える小型パソコンを作ってやろうと。そういった狙いです。
どうして【DeskMini110(ASRock)】かっていうと『任意のデスクトップ用CPUを使えるから』ですね!
CLGA1151対応のCPUが安くなってきたら色々交換してみたり、余剰パーツを有効活用してみたり、なかなか楽しそうですよね。
小型さを優先してサイズで選ぶのであれば『intel NUC』なんでしょうけど。
CPUを交換できるっていう部分で、しっかりとDIY-PCな感じの【DeskMini110(ASRock)】に決めました。
では、以下の目次に沿ってまとめてみます。
・準備した物
・DeskMini110にCPU・メモリ・SSDの取り付け
・初電源ON、UEFI起動
・Win10起動、動作チェック
・動画にしました
・おしまい
3600文字以上、画像18枚ほどの記事になります。
チャレンジされる際は安全面に留意して慎重に作業してみてくださいね。
■準備した物
・DeskMini110(ASRock)
PCケースとマザーボードと電源、ケーブル類のセットととらえれば良いかと。
マザーボードは『ASRock H110M-STX (Mini-STX)』で、単体でも販売されていますね。
『DisplayPort(ディスプレイポート)』の使用で、尚且つ『Celeron』以上のCPUを使うことで4Kでの映像出力が可能です。
今回使ったベアボーンキットは税込み¥14,558-
・intel Core i3 7100
Code Name:Kaby Lake
コア/スレッド:2/4
クロック周波数:3.9GHz
TDP:51W
Graphics:Intel HD Graphics 630
ソケット形状:LGA1151
税込み¥13,910-
・一番安かったメモリ4GB
DDR4-SODIMM。とりあえず動かすための4GB。
税込み¥4,190-
ここまでの合計¥32,658-
何とか3万円台の前半です。
1万円を切るPentiumを選べば、ここまでで3万円を切ることができますね。
・SSD
Samsung840PRO-128GBです。
これは使わなくなった自作PCから拝借した物。
このPCのWindows10Proのライセンスが余るのでOSは移行する形です。
・Windows10Pro
不要となった自作PCのもの。
パッケージ版で購入した物でメディアはUSBです。
DeskMini110には光学ドライブが無いので、インストールメディアがDVDの場合は、別途でUSB接続のDVDドライブを準備する必要がありますね。
SSDやOSも新品で準備すると6万円弱といったところ。
さすがにポーンと6万円は厳しいですね・・・。
OSをLinuxにするとか、何かしら手持ちのパーツを流用すれば、結構安く上がるのかなと。
■DeskMini110にCPU・メモリ・SSDの取り付け
・DeskMini110からマザーボードを引き出す
ビス4本を外すとマザーボードを引き出せます。
フロントパネルコネクタはあらかじめ接続されていますね。
フロントパネルコネクタ群は一般的なモノよりちょっと小さいようです。
『Mini-STX』用の規格かな?
このマザーボードだけかもしれませんが『Mini-STX』のマザーボード使う際には要チェックですね。
・DeskMini110-マザーボード
シンプルで良い感じ。
右下の、M.2-Wifiと、Ulitra-M.2、2つの空きスロットには、Wifiモジュールや、M.2用のSSDを増設できます。
今回はSSDやOSは手持ちを流用のお安め最小構成なので、このままスルーです。
・SSDのマウントと専用SATAケーブルの取り付け
マザーボードの背面側に2.5インチのドライブを2つマウントできます。
今回はSSD一つのみ取り付けです。
このポジションにマウントする場合はマザーボードを取り付けたままで作業可能です。
専用のSATAケーブルのマザーボード側の取り付けがちょっと大変でした。
・メモリの取り付け
メモリはデスクトップ風な取り付け方法ですね。
カチッと押し込めばOKです。
・CPUの取り付け
いつもの通り慎重に。
震える両手でそっと置きます(笑)
・CPUクーラーの取り付け
押すだけ簡単プッシュピンですね。
まぁ慣れないうちは結構コツがいります。
マザーボードの背面に白い爪がシッカリと飛び出していることを確認しつつプッシュですね。
CPUクーラーを取り付けるとマザーボードやガワの大きさが良く分かります。
ATXの1/4くらいの大きさでしょうか。ちょっと違和感がありますね(笑)
・ケースに収めて組立て完了
ケース内にレールがあって、そこに沿って押し込みます。
小さいトコに(それなりの性能が)ギッシリ詰まっている感じは好きです。
専用のSATAケーブルの取り付けにチョット手こずりましたが、組立て自体は簡単です。
2度目なら10分くらいでチャチャっと出来てしまいそうですね。
■初電源ON、UEFI起動
・ASRock-H110M-STXのPOST画面
『ASRock』のロゴもない、シンプル過ぎる表示。
で、一瞬すぎて判別不可(笑)
とりあえず『F2』か『DEL』でUEFIセットアップですね。
・UEFI起動(EZ MODE)
とくに設定を変更する必要も無く、CPUやメモリ、SSDがちゃんと認識されていればOKですね。
・UEFI起動(詳細モード)
これは詳細モード。
『OCツール』ってことは、オーバークロック出来るんだろか?
とりあえずスルーですね。
無事に初起動成功です。
一瞬すぎるPOST画面?は、何度か注視してやっと気が付きました(汗)
あとはOSをインストールすれば、晴れて使えるPCの出来上がりとなります。
ちなみに、SSDには今回使う予定のwin10がインストールされている状態でした。
まぁ使っていたままの状態でしたから。
で、一気にハードウェア構成が変わったにも関わらずポン付けでwindows10が起動してしまいました。
とはいえ今回はクリーンインストールしますけど。
■Win10起動、動作チェック
・システム詳細
コントロールパネルからシステム詳細を確認です。
i3で2コアとはいえ、手のひらサイズのPCで3.9GHzが普通に動いています。
メモリこそ少ないですが、SSDとの組み合わせで余計なソフトは入っていない状態ですから、かなり軽快に動きます。
電源ONから13秒ほどでデスクトップが表示されて、かなりビックリです(汗)
・動画を視聴しながらマインクラフト
マインクラフトはバニラですけどね、動画もマイクラも滑らかに動いていました。
寄せ集めで作ったにしては、かなり快適でレスポンスの良いPCです。
起動の光景や、動作している光景は、追って動画を追加する予定です。
↓動画を追加しました(2017-7-30)
■動画にしました
組立て行程や、起動の様子、動画視聴をしながらマインクラフトをプレイするまでを動画に収めてみました。
■おしまい
さて、いかがだったでしょうか。
一般的な動画視聴や事務用途だったらストレスなくキビキビ動きますね。
動画を編集したり、そういう用途には向かないかもしれませんが、モバイルCPUを積んだノートPCやNUCよりも、安くてパワフルなPCになる感じですよね。
ただ、グラフィックスに関しては『Intel HD Graphics 630』一択です。
ここを妥協できるか否か?といったところでしょうか。
当初は、CPUを『Pentium』にするつもりだったのですが、i3-7100で良かったのかなと、そう感じています。
一応は手のひらサイズで、
デスクトップ用CPUが使えて、
メモリやCPUやディスクの交換も気軽にできて、
こういう部分に魅かれる方にはピッタリなキットですね。
パーツさえしっかり選んであれば動かないということは少ないかと。
メモリとの相性は回避できないんでしょうけれども、最近のはあんまり気にしなくても良いような気がします。
自作PCというくくりで、とりあえず使えるまでのパーツ集めから、組立て運用まで、かなり簡単な部類に入るのかなと感じます。
選択肢の少なさが良いのかな。
無線LANやM.2用のSSDを使うのであれば、ちょっと慎重になる必要もありそうですけどね。
『mini-STX』規格のマザーボードは単体購入もできるので、全てを好みの仕様にすることも可能です。
ちょっとした工作感覚で、夏休みのチャレンジとかにも使えそうですよ。
以上、『自作太陽光発電が好き!かんたんDIYソーラー発電』の新潟おてんとサンでした。