グリッド タイ インバーターの動作状況(LEDの様子)の動画を録ってみた

グリッド・タイ・インバーターは、一度ソーラーパネルと接続してしまえばあとは放置というのがさだめって言いますか、たまにLEDインジケーターをチェックして動作を確認するくらいしかやる事がなくなってしまいます。

日照があって発電と給電が問題なく行われていれば良いのですが、日照が足りない状況(明け方、夕方、悪天候)では、LEDインジケーターの表示がチョット不安定になってしまいます。

ここでは、『5万円で自作できた!グリッド・タイ・インバーターを使ったDIYソーラー発電』の電源を入れたときの、
起動したときの様子
動作が不安定な場合の様子
の動画を掲載します。
短い動画ですが、同タイプのGTIをお持ちの方の参考になれれば嬉しいです。

また、グリッド・タイ・インバーターの動作の特徴を少しまとめてみました。


グリッド・タイ・インバーター(Grid Tie Inverter) を起動したときの様子

この動画を撮影したときの条件は、
・9月下旬
・晴天
・13時前後
・気温27度

でした。

この時点でグリッドタイインバーター本体の温度が相当熱くなっていて、内蔵のファンが回りっぱなしになっていました。

運用するときはGTI本体の放熱対策を考える必要がありそうです。
9月も下旬となり、かなり涼しくなってきた印象はありますがGTI本体はアッツアツ!
真夏の運用はチョット危険な香りがしますね(汗)

『ST』のLEDが点滅から点灯に切り替わると出力レベルが2段階まで上がりました。

ソーラーパネルに手をかざして日陰の部分を作ると、一旦『FAULT』が点灯して給電を停止します。
すぐに『ST』が点滅を始めて、発電状況に応じて出力レベルが上下します。

MTTP回路が動作して発電電圧を追従しているっぽいのですが、『ぽい』程度のことしか分かりません。

基本的にはスイッチを入れっぱなしで放置してあります。
明るくなれば勝手に動作を開始して、暗くなれば勝手に動作を停止しています。


動作が不安定な状態のグリッドタイインバーターの様子

全てのLEDインジケーターがいちど点灯します。

本来であればここから1つずつ点灯しながら回路チェックをしている感じなのですが、そこまでに至らずにLED全点灯と消灯を繰り返します。


グリッドタイインバーターの動作の特徴

日の出と夕方にGTIの動作を観察してみました。
GTIの電源をONにしたまま放置したときの動作は以下のようになりました。

●明るくなり始めるとGTIが動作を始めるのですが、日照(発電)が足りないうちは給電するに至りません。
電源ON
⇒全LED点灯
⇒回路チェックに至る前に電源OFF
↑←←←←←←←←←

こんな感じで電源ONとOFFを繰り返している感じですね。

●さらに明るくなると回路チェックを開始します。

●発電量が安定すると、『ST』と『出力レベル』が点滅して給電を開始します。

●日照不足でソーラーパネルからの電圧が低くなると『FAULT』が点灯して給電を停止します。

●さらに暗くなってくると全てのLEDが点滅します。
電源ON
⇒全LED点灯
⇒回路チェックに至る前に電源OFF
↑←←←←←←←←←

明るくなり始めたときの動作と同じです。
この状態になったらGTIの電源を落としたほうが良さそうです。

●もっと暗くなって発電しなくなると全てのLEDが消灯します。

中途半端に日照があるときなどは、
・『FAULT』が点灯
・『ST』と『出力レベル』が点滅

を交互に繰り返してしまい動作が安定しない状態になります。

内部のリレーが動作してカチカチと音を鳴らします。

この、カチカチと音が鳴り続いている状態はGTIにとってあまり良くない気がします。
余裕があるのであれば、明るくなってからGTIの電源を入れて、暗くなってきたらGTIの電源を落とす、ということを手動で行ったほうが良いかもしれません。

内部のリレーも消耗品なので、放置で運用するとGTIの寿命が縮んでしまいそうな気がします(汗)


さて、いかがだったでしょうか。

設置を済ませてしまえば、以降は面倒を見る必要がありません。

『グリッド タイ インバーター』を使ったDIYソーラー発電は、アレコレと弄って楽しみたい方にはチョットもの足りないかも知れませんね。

とはいえ商用電源に接続して使う物です。
思いもよらない事故に発展する可能性もありますから、マメに動作状況をチェックしておいた方が良さそうですよ。

何度も言いますが、『グリッド タイ インバーター』は『あくまでも実験用』です。

DIYソーラー発電メニュー


以上、『自作太陽光発電が好き!かんたんDIYソーラー発電』の新潟おてんとサンでした。


この記事は『グリッド タイ インバーター』の使用を推奨するものではありません
参考にされる場合は、ご自身の判断で安全にDIYを楽しんでくださいね。


8 thoughts on “グリッド タイ インバーターの動作状況(LEDの様子)の動画を録ってみた

  1. かなやん

    お世話になっております。
    GTIが不調です。

    朝のGTIの立ち上がりで
    ●発電量が安定すると、『ST』と『出力レベル』が点滅して給電を開始します。
    とありますが晴れの日でFAULTを繰り返さなくなる場合のGTIからの
    出力は何ワット位でしたか?

    当方60w出力時にもFAULTを4、5回繰り返し、給電しない。
    壊れたかもです。TT

    返信
    1. 新潟おてんとサン 投稿作成者

      新潟おてんとサン家のGTIの場合は30Wくらいの給電状況でも『ST』と『出力レベル』が点滅します。
      明け方や曇っている状況だと『FAULT』と上記の状態を頻繁に繰り返したりします。

      こういう時は、明るくなるまで待つか、天候の回復が見込めないようであればGTIの電源を落としてしまいます。

      太陽光の角度や日照が良くなってくると、『ST』と『出力レベル』が点滅した状態を維持します。

      ですが、パネルの前を人が通って陰になったりすると『FAULT』になってしまいますね。
      で、日照が回復すると『ST』と『出力レベル』が点滅した状態に復帰します。

      給電している電力は常に変動していて、落ち着きが無い印象ですね。

      返信
  2. かなやん

    回答ありがとうございます。
    当方のGTIの給電状態で『ST』と『出力レベル』が点滅し、 ←ワットモニターで60~70wを読む
    『FAULT』と上記の状態を頻繁に繰り返し、
    最終的には『ST』と『出力レベル』が点滅した状態になります。が、

    この『ST』と『出力レベル』が点滅した状態がくせもので、必ずしも
    給電状態ではないのです。出力しようか考え中みたいな状態です。 ←ワットモニターで0wのまま
    10分以上眺めていても0wのまま。しびれをきらしてスイッチを入れなおすと
    上記の内容を再現し、
    又、『ST』と『出力レベル』が点滅した状態になります。 ←ワットモニターで0wのまま
    出力しようか考え中みたいな状態になると復帰の可能性が低いです。

    すんなりと出力される時もあるのですが、上記の状態になるのが増えてきた感じです。

    返信
    1. 新潟おてんとサン 投稿作成者

      なるほど。

      新潟おてんとサンの場合も、
      『ST』と『出力レベル』が点滅した状態
      なのにワットモニターなどでは0W表示のときがありますね。

      ですが、日照が足りない状態で上記の症状となることが多いです。

      接続が問題なくて、日照が確保されていて、ソーラーパネルの角度が適正な状態で、尚且つGTIから電力が供給されないようであれば、GTI故障の可能性もありますね。

      返信
  3. 通りすがりの人

    当方、充電器設計の技術者です。

    太陽光発電で、インバータを介して商用負荷に使う。
    大いに結構な話ですが、受電設備に並列で繋ぐ場合は絶対に周波数同期型のものを選んで下さい。
    または、受電設備と交流回路を完全に切り離すか、商用交流を一旦直流にしてインバータに太陽電池と並列で突っ込んで下さい。

    素人が下手に太陽光発電〜インバータと、商用交流と並列するととんでもないことになります。

    UPSの無瞬断切り替えという言葉が有りますが、これがわからない方は絶対に手を出してはいけない世界です。

    返信
    1. 新潟おてんとサン 投稿作成者

      おはようございます、通りすがりの人サマ。

      『aaa@aaa.com』のような無効なメールアドレスが入力されていたため、スパムコメントとして自動処理されていました。
      スパムと判断されてしまったコメントやアクセスは承認はしないのですが、何度かコメントを往復させていただいていたのでコメントを承認いたしました。

      コメントの承認と返答が遅くなってしまい、申し訳ありません。

      >>周波数同期型のものを選んで・・・
      ここで用いたのは周波数を同期して動作するタイプのモノですね。

      >>素人が下手に太陽光発電〜インバータと、商用交流と並列するととんでもないことになります・・・
      確かに仰る通りです。
      一般的なAC-DCインバーターを商用電源に接続するようなことは論外ですよね。

      >>UPSの無瞬断切り替えという言葉が有りますが、これがわからない方は絶対に手を出してはいけない世界です・・・
      UPSはPCのデータ保護のために使っています。まぁ僕は専門家ではないので『これがわからない方』ということですね。
      バッテリーの残量があるうちはオフグリッドソーラーで、バッテリー電圧が規定値を下回った場合に商用電源に瞬時に切り替え(10ms以内程度)、というシステムを検討中です。丁度、いまPCで利用しているUPSとは逆のパターンですね。バッテリーがなくなったら商用電源に切り替えですからね。
      僕は『これがわからない方』に当たるのかもしれませんが、製品として販売されているものを仕様書・説明書に記載の通りに使うだけですので、手を出します。

      『aaa@aaa.com』のような無効なメールアドレスが入力された場合は自動でスパムとして判断されてしまいます。
      連絡の取れるアドレスを記載されてコメントいただければ順次返答させていただきます。

      では、またのコメントをお待ちいたしております。

      返信
  4. YT

    動作が不安定状態の点滅動画ですがこれはお買いになられたインバーター特有です。わたしも外見が同じ物を3年稼働させておりますがこの点滅は一度もありません。
    じつはこのインバーターですが外見が同じでも中身はさまざまです。たくさんの種類があります。
    ハズレの設計製造会社のものです。

    返信
    1. 新潟おてんとサン 投稿作成者

      はじめましてYTさま。
      コメントありがとうございます。

      ハズレの会社の物だったんですね・・・ちょっと残念です。
      とはいえ、現在も特にトラブルなく給電はしていますので、こんなものなのかなと。

      壊れる前に撤去を考えないといけませんね。

      返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA