ノートパソコンのCPUを交換!とりあえずはcore i5 480Mから580Mに換装(Gateway ID59C H52D)

1-Gateway-ID59C-HD52D-intel-core-i5-480M-580M-CPU交換
さて、僕のマイクラ専用ノートPCとなりつつある、
Gateway(ゲートウェイ) ID59C H52D
CPU交換です。

ノートPCのHDDをSSDにクローン、複製したリカバリー領域を使って初期化してみた
という記事で書きましたが、2015年4月にSSD化は済ませてあります。

で、このパソコンが特に用途もなく『マインクラフト』専用みたいな状態になってます(笑)
ただ、マインクラフトをやるにはちょっと非力な性能ではありますね。

なので『intel core i5』から一気に『intel core i7』への換装といきたいトコロなのですが・・・。
今回は、そんなに性能が違うCPUに換装するワケではありません。

まずCPU交換を成功させるために、似た(ほぼ同じかも)ようなCPUをチョイスして作業してみました。
『無事にCPUの交換ができるかどうか?』っていう実験的な意味合いで捉えてもらうのが良いかと考えます。

ノートPCのCPU交換は初めてではありません。
物理的なハードウェアの入れ替えのみに限定すれば、それなりに自信があったりします。

ですが、この『Gateway(ゲートウェイ)ID59C H52D』のCPU交換の難易度は結構高めでした(汗)
ほぼ完全分解しでやっとCPUにアクセスできます
で『組み上げても動かないかも知れん』っていう嫌な予感がプンプンと(泣笑)

ノートパソコン(compaq620)のCPUを交換してメモリを増設してみた
この記事で書いた『compaq620』なんて、底面カバーを外したらすぐにCPUにアクセスできる優れものでした。
こういうノートPCなら楽々とCPUの交換が可能なんですけどね。

ということで、以下の目次にそって今回のノートPC(Gateway ID59C H52D)のCPU交換についてまとめてみます。

現状のノートパソコン(Gateway ID59C H52D)のスペック
交換前後の両CPUのスペック比較
Gateway(ゲートウェイ)ID59C H52D の外装の取り外し
Gateway(ゲートウェイ)ID59C H52D マザーボードの取り外し
いよいよCPUの交換
CPUの交換後の初起動
おしまい

サラッと書き流しましたが、6000文字以上の記事になります。
チャレンジされる際はパーツの破損に留意して慎重に作業してみてくださいね。


現状のノートパソコン(Gateway ID59C H52D)のスペック

CPU-Zで『intel core i5 480M』を確認
2-Gateway-ID59C-HD52D-intel-core-i5-480M-580M-CPU交換前の情報
ソケットが『rPGA989』ってなってますね。
インテルのページでCPUの仕様を調べると、ソケットは『BGA1288』『PGA988』のいずれか、と記してあります。
ってことは、マザーボードのソケットが『rPGA989』なのかも知れませんね。
チップセットは『havendale/clarkdale host bridge』。

4コアi7が動いたりして??
・・・それは無いです。
モバイル向けcore-iシリーズ、Arrandale(アランデール)の次、『Clarksfield(クラークスフィールド)』以降はCPU内臓のグラフィック機能がありませんから、。

まぁ対応してるCPUなど正確なところは良く分かりませんが、Arrandale(アランデール)同士のCPU交換なら大丈夫かなといったところ。

CPU交換前のWindowsエクスペリエンスインデックスのスコア
3-Gateway-ID59C-HD52D-intel

仕様は、
・CPU:Core i5 480M(2.66GHz/TB時2.933GHz)
・メモリ容量:4GBに増設済
・OS:Windows 7 Home Premium 64bit
・SSD:Samsung SSD 40 PRO ベーシックキット128GB に換装済み

エクスペリエンスインデックスのスコアは、
・プロセッサ:6.9
・メモリ(RAM):5.9
・グラフィックス:4.3
・ゲーム用グラフィックス:5.2
・プライマリハードディスク:7.6

グラフィック性能はCPU(Intel HD Graphics)に依存しているので月並みですが、SSDのおかげで起動は早いしナカナカ快適です。
ただ、記憶媒体がOS込みのSSD128GBのみなので、快適ネットブック以外の使い方ができませんね(汗)

使っている印象としては、動画視聴と事務的用途に限定すれば快適そのものかと。
マインクラフトは『ビデオ設定』を処理優先に振ってフレームレートを落とすと普通にプレイできるといった感じです。


交換前後の両CPUのスペック比較

交換するCPUは『intel core i5 580M』に決定
Intel-Core-i5-580M-CPU
中古で5,000円ほど。
調べ方が足りないのかもしれませんが、使えるCPUの見当がつかなかったので、とりあえずで似たようなCPUに決定です。

交換前のCPU『intel core i5 480M』
動作クロック(TB時):2.66GHz(2.93GHz)
コア数/スレッド数:2/4
GPU/動作クロック:HD Graphics(Gen5)/500MHz(766MHz)
キャッシュ:3MB
ソケット:rPGA988A
TDP:35W
コードネーム:Arrandale(アランデール)
プロセスルール:32nm

交換するのCPU『intel core i5 580M』
動作クロック(TB時):2.66GHz(3.33GHz)
コア数/スレッド数:2/4
GPU/動作クロック:HD Graphics(Gen5)/500MHz(766MHz)
キャッシュ:3MB
ソケット:rPGA988A
TDP:35W
コードネーム:Arrandale(アランデール)
プロセスルール:32nm

もうね、ほとんど違いません。
違いを見つけるのに苦労するほどですよ(笑)
i5同士ですしねぇ・・・。

違いといえば・・・、
ターボブースト時の2.93GHzと3.33GHzの違い
のみです。
どんなに違いの分かる御仁が見たところでTB時のクロック周波数のみです。

そして・・・なんていうチキンなCPUチョイス!
思い切ってノートPCをバラすワリには、微妙なCPU交換です。
ちゃんと動くだろうっていうのを最優先ですね。

まぁね、BIOSを解析でもすればCPUの対応も分かるんでしょうけれども、僕にはそんな芸当はできません。
つまり、BIOSやチップセットがどのCPUに対応しているか未知な状態。
メーカーのサイトでも分かりませんしね。

で、やってみなければ分からない状況のなか、一番近しいトコロから段階的にやっていこうと、そういう結論に至ったワケであります。
どうぞチキンと呼んでくださいな(笑)


Gateway(ゲートウェイ)ID59C H52D の外装の取り外し

裏面(底面)のカバーとビスを全て外す
4-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-裏面のカバーとビスを全て外す
かなりの数のビスがあります。
ケースとパームレストやマザーボードを固定しているビスは全て外します。
カバーを外すとHDD(この場合はSSD)を外すことができます。

キャップ下に隠れているビスが2箇所
5-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-キャップ下のビスが2箇所
本体の前方、両パームレスト下部に2箇所です。
このビスも外さないと分解できません。

ここのビスがDVDドライブを固定している
6-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-DVDドライブの取り外し-ここのビスがDVDドライブ固定用のビス
このビス1本を外すとDVDドライブを取り外すことができます。

DVDドライブを引き抜く
7-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-DVDドライブを引き出す

DVDドライブの下、3箇所のビスがありますく
8-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-DVDドライブの下の3つのビスも外しておく
これも全て外さないと分解できません。

キーボードパネルの取り外し
9-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-キーボードパネルの取り外し-6箇所にラッチ
丸印の6箇所に可動するラッチがあります。

ラッチを慎重に押し込む
10-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-キーボードパネルの取り外し-ラッチを慎重に押し上げる
押しただけではすぐに戻ってしまいます。
押し込みながらキーボードパネルを引き上げる感じで、1つずづ慎重に作業します。

キーボードパネルの取り外しはフレキシブルケーブルに注意
11-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-キーボードパネルの取り外し-注意してフレキシブルケーブルを外す
マザーボードとフレキシブルケーブルでつながっているので、一気に引っ張らないように注意ですね。

フレキシブルケーブルのコネクタ部分、両サイドのストッパーを解除
12-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-キーボードパネルの取り外し-フレキシブルケーブルのコネクタ部分-両サイドのストッパーを解除
こういう部分はデリケートなので特に慎重に作業する必要がありますね。

キーボードパネルのフレキシブルケーブルの取り外し完了
13-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-キーボードパネルの取り外し-フレキシブルケーブルの取り外し完了

キーボードパネルの取り外し完了
14-2-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-取り外したキーボードパネル
取り外したキーボードパネルの両面です。

パームレスト(本体天板)の取り外し
15-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-マザーボードの取り外し-キーボードパネル下の4箇所のビスを外しておく
丸印の4箇所のビスを外します。

マザーボードに接続されているフレキシブルケーブル3箇所と1つのコネクタを外しておく
19-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-マザーボードの取り外し-キーボードパネル下-1箇所のコネクタと3箇所のフレキシブルケーブルを外す
パームレストというか本体天板からのフレキシブルケーブルがマザーボードに接続されています。
親切に窓が開いているのでこの状態でケーブル類を外すと、パームレストというか本体天板を外すことができます。

マザーボードに接続されているフレキシブルケーブル、ロック状態
20-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-マザーボードの取り外し-キーボードパネル下-フレキシブルケーブル-ロック状態
この状態でフレキシブルケーブルがロックされた状態です。

マザーボードに接続されているフレキシブルケーブル、アンロック状態
21-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-マザーボードの取り外し-キーボードパネル下-フレキシブルケーブル-アンロック状態
この状態でフレキシブルケーブルがロックが解除された状態です。
慎重にフレキシブルケーブルを抜きます。

パームレスト(本体天板)の取り外し完了
21-2-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-マザーボードの取り外し-パームレスト-本体天板-取り外し完了
タッチパッドやタッチパネルからマザーボードへのフレキシブルケーブルだらけ。

ここまで分解してもCPUにアクセスできません。
どうやらマザーボードごとゴッソリ取り外してしまわないとCPUの交換はできないらしい(汗)
どーりでネットで情報が出てこないワケだ・・・。


Gateway(ゲートウェイ)ID59C H52D マザーボードの取り外し

ケースからマザーボードへのケーブルとビスをはずす
16-3-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-マザーボードの取り外し-パームレストをゴッソリ取り外し
CPUファン付近のケーブル、ボタン電池下『▲』印付近のビスも外しておきます。
これを外しておかないとマザーボードの取り外しができません。

このタイプのコネクタもデリケート
17-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-マザーボードの取り外し-ファン付近のコネクタを外す
そんなに硬くないヘラを使って取り外しました。
貼ってあるテープを引っ張っても外れそうですけどね。

底面、メモリ脇の2本のケーブルとコネクタ1箇所を外す
18-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-マザーボードの取り外し-底面-メモリ脇-2本のケーブルとコネクタ1箇所を外す
底面のカバーを外した時点で確認できる部分です。
『MB』と記されたコネクタは前項と同様のコネクタです。

マザーボードをケースから取り外しつつ、電力を供給しているコネクタとケースからのケーブルを外す
22-2-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-マザーボードの取り外しつつ、電力を供給しているコネクタとケースからのケーブルを外す
繋がっているケーブルに注意しつつマザーボードを外します。
CPUファン隣の電源コネクタと、MBと表記のケーブルを外すと、マサーボードをゴッソリと完全に取り外すことができます。

マザーボードの取り外し完了、空になった本体ケース
23-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-マザーボードの取り外し完了
CPUファンとヒートシンクが収まる部分は、吸気口以外は完全に塞がっていますね。

ここまででやっとCPU交換の準備ができたという感じです。
ディスプレイ部分を除けば、ほとんど全バラしですよね。

で、元に戻せるかどうか心配になってくるっていう・・・ワリとマジで(笑)


いよいよCPUの交換

ヒートシンクの取り外し
24-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-マザーボードの取り外し完了-ヒートシンクの取り外し
1~4まで番号が振ってあるビスを外していきます。
番号は締め付ける順番でしょうから、ここは4番から外しました。

CPUファンの電源コネクタも外しておく
24-2-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-マザーボードの取り外し完了-ヒートシンクの取り外し-CPUファンの電源コネクタ
小さなラジオペンチで慎重に。

取り外したCPUクーラー
24-3-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-マザーボードの取り外し完了-ヒートシンクの取り外し-取り外したCPUクーラー
古いグリスは拭っておきます。

やっと顔を見せてくれたCPU
25-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-ヒートシンク取り外し完了-i5-480Mが乗っています
『i5-480M』の表記がありますね。

マイナスドライバでロックを解除してCPU換装
26-Gateway-ID59C-HD52D-分解作業-CPU取り外し完了-core-i5-480M
180°ほど回すとロックが解除状態になってCPUを取り外すことができます。

あとは準備した『intel core i5 580M』を取り付けて、逆の手順で組み上げればCPU交換の作業は完了です。

今回はナノダイヤモンドグリスを使いました。
まぁCPUの性能がほとんど変わっていないので発熱にも差がないでしょうけどね。


CPUの交換後の初起動

BIOSで『intel core i5 580M』を確認
27-Gateway-ID59C-HD52D-CPU交換後-初起動-BIOSでCPUの確認
とりあえずは問題なさそうです。

Windows7も無事に起動、CPU-Zでチェック
28-Gateway-ID59C-HD52D-CPU交換後-初起動-CPU-Z-core-i5-580M-の動作を確認
『intel core i5 580M』の表記が確認できます。

Windowsエクスペリエンスインデックスの更新
29-Gateway-ID59C-HD52D-CPU交換後-初起動-エクスペリエンスインデックス更新-core-i5-580M-の動作を確認
・プロセッサ:6.9
・メモリ(RAM):5.9
・グラフィックス:4.4
・ゲーム用グラフィックス:5.2
・プライマリハードディスク:7.6
というスコアに。

まぁ通常の動作クロックに差がないのでプロセッサのスコアは変わりません。
一番低いサブスコアのグラフィックスが0.1ポイント上がりました。

謎の0.1ポイントアップ。
これもCPU交換のおかげかしら?

結果は、
苦労したワリに見返りナシ(涙)
であります。

ほぼ全バラしにして、元に戻ってくれたので、それはそれで良しとしましょう。


おしまい

まず、バラすのが大変です。
分解しない前提で作ってあるんでしょうから当然なんですけどね。

デリケートな部分が多いので、繊細さと大胆さを上手に使い分けて分解する必要があると、そういう感じです。

あとは、情報が少ないので、使えるCPUのアタリを付けられなかったのがちょっと無念ですね。
結果として、ビビッてしまってほぼ同じ性能のCPUを使ってしまったっていう。

で、やっぱりノートパソコンのCPU交換はリスクの方が大きい(汗)
分解組み立ての際に物理的に壊してしまう可能性も高いですし、そこをクリアしてもCPUが動かないかもしれない。
ま、今回はとりあえずタマタマCPUが動いたのでラッキーな棚ボタ成功ですね。

そして・・・、
気になる効果のほどは、ほぼナシ(笑)
ですよ。

だって、ターボブースト時しか違いがありませんからね。
低負荷での運用ならばまったく変わっていないといえますね。
違いを体感するにはTBが発動するような負荷をかけ続ける必要があると(汗)

ただね、体感的にはほんのちょっと(プラシーボ込で)良くなったかなと。
普段は動画を見ながらマインクラフトに興じるワケですが、どうしてもマインクラフトの画面描画がチラついたりカクカクしたりしていました
それが幾分緩和されました

動画を見ながらマインクラフトをやるっていう行為で、『core i5 480M』が常にターボブースト状態だったのかなと、そう感じます。
なので『core i5 580M』もターボブースト発動で『3.33GHz』の動作クロックを体感できたと、そういうことかなと。

CPU交換後のCPU-Zでコアスピードが3GHzを越えているのを確認できていますしね。
『core i5 480M』ではTB時でも2.93GHzなワケですし。

マインクラフト専用機みたいな状態なので、これはこれで良しですね。

で、『core i7 640M』をポチッてあります(!)
だって・・・やっぱりやってみないと気が済まないぢゃないですか(笑)

『core i7 640M』と『core i7 620M』で迷ったんですけどね。
『core i7 620M』だと、『core i5 580M』と動作クロック(TB時も)は変わらないし・・・。
どうせやるならArrandale(アランデール)最高スペックの『core i7 640M』って思考です。

なので『core i7 640M』に決定ですね。
このCPUが動いてくれれば、そこそこ体感できるんではなかろうかと、そういう魂胆です。

通常はこのマザーボードで使えるCPUの中で『core i7 640M』が最上位ってことになります。
・・・動かない可能性もありますが。

ただね、もうポチってしまっているのでね・・・。
動こうが失敗しようが、やるしかないんですね(笑)

ということで、
ノートパソコンのCPUを、
『core i5 480M』から『core i5 580M』へ交換した結果、
ほんのチョットだけ体感できた、
でも納得いかないので『core i7 640M』を購入、
次回に続く、
という結果となりました。

以上、なかなか楽しいひと時をすごさせていただきました


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