本ブログの読者さまから質問を頂きました。
メールにて質問を頂いたのですが、記載のアドレスにメールを送信できませんでした。
受信設定かアドレスに記載ミスかもしれません。
なのでコチラで返答させていただきます。
今回は自作PC系のご質問です。
■読者K氏からの質問
私は壊れたパソコンのマザーボードを交換し、windows7のソフトを購入して直そうかと考えており、貴ホームページにたどり着きました。
CPUがi7だから、同じマザーボードの選択で行けるので、ものすごく参考になっています。
『5万円台でcore-i7を使ったパソコンを自作してみた(今更ながらのSandyBridgeだけど)』
という記事です。
あなたがマザーボードを選定した理由に、ASUSがグラフィックボードの故障に備えて、CPU内蔵のグラフィックが使えることを条件としました。とありました。
私はビデオ編集にパソコンを使っていますが、i7内臓のグラフィック機能しか使っておりません。
グラフィックボードを追加すれば、グラフィック機能が上がるのですか?
質問したかったのは、これと他のマザーボードではCPU内臓のグラフィックは使えないのですか?
ギガバイトのマザーボードはいかがでしょうか?
何が違うのわかりませんが、壊れたのには B75express とありましたので、ギガバイトならそこが同じかなと思いました。
ただ、EXPRESSのあるなしで何が違うのかはわかっていません。
なんとも頼りない話です。
よろしくご教授ください。
■新潟おてんとサンの返答
はじめましてKさま。
メッセージをいただけて嬉しいです。
ご質問の件、僕なりに回答させていただきます。
>>CPU内蔵のグラフィックが使えることを条件
これは、マザーボードがCPUのグラフィック機能を使ってモニターへ出力できるか否か?ということです。
グラフィックボード無しでモニターに映像を出力するためには、
CPUに『Intel HD Graphics』の機能があって、尚且つ、CPUのグラフィック機能を使ってモニターへ出力できるマザーボード、
である必要があります。
グラフィックボードって、結構壊れます。
で、グラフィックボードが壊れると、PC本体は問題ないのに画面が表示されなくなるので、PCが使えなくなります。
そこでCPU内蔵の『Intel HD Graphics』を使える状態であれば、
・グラフィックボードを外す
・マザーボードのD-Sub端子やDVI端子にディスプレイを接続
とすることで今まで通りにPCを使えます。
>>質問したかったのは、これと他のマザーボードではCPU内臓のグラフィックは使えないのですか?
まずは、使いたいマザーボードの仕様を確認します。
GIGABYTE『GA-B75-D3V』の場合。
チップセットはIntelR B75 Expressです。
内蔵グラフィックス
D-Sub x1
DVI x1
※グラフィック機能内蔵のCPUが必要
ASRock『B75 Pro3-M』の場合。
グラフィック機能
インテル HD Graphics
(CPU搭載機能)
DVI-D、HDMI、D-Sub
こういう表記があれば『CPU内臓のグラフィック』を使えるということになります。
>>グラフィックボードを追加すれば、グラフィック機能が上がるのですか?
CPU内蔵の『Intel HD Graphics』より高性能なグラフィックボードを追加すれば、グラフィック性能は向上します。
で、注意したいのがビデオメモリ。
CPU内蔵の『Intel HD Graphics』を使う場合は、PCのメインメモリの一部をビデオメモリとして使います。
つまり、若干のメモリを『Intel HD Graphics』が占有します。
また、CPUがグラフィックボードでいうところのGPUの機能も兼任することになります。
なので、CPU内蔵の『Intel HD Graphics』と同等のグラフィックボードを追加したとしても、『メインメモリの開放』と『CPUの仕事が減る』のとで、PC全体での使い勝手は良くなるでしょう。
>>私はビデオ編集にパソコンを使っていますが、i7内臓のグラフィック機能しか使っておりません
オーサリングやエンコードなどでは、CPUの性能の方が重要になってくるかと考えます。
ゲームなどで、3D描画を多用する場合などは、グラフィック性能が必要になってきます。
とはいえ、動画の再生には、グラフィック性能が高い方がスムーズです。
>>壊れたのには B75express とありましたので
B75と呼んでいるのが『intel』の『B75express』というチップセットです。
で、このチップセットを使ったマザーボードには、製品名に『B75』という文言が入るワケです。
このB75というチップセットを使っているマザーボードであれば、CPUのグラフィック機能を使ってモニターへ出力できるハズです。
そもそもB75というチップセットがCPU内蔵グラフィックをサポートしています。
このチップセットを使ってマザーボードをつくる段階で、D-Sub端子やDVI端子をI/Oパネルに配して、CPU内蔵の『Intel HD Graphics』を有効とする設計にするでしょうね。
ですが、仕様は細かくチェックするべきです。
>>EXPRESSのあるなしで何が違うのか
っていうのは、違いませんってことになります。
つまるところ、
マザーボード選びというのはチップセット選び
ということです。
以上が『新潟おてんとサン』の思うところであります。
どうあってもDIYは自己責任ですから、ご自身で安全などなど確認できる範囲でお願いいたします。
本ブログでは、読者の皆様からの質問やご意見を出来るだけ記事に反映させていくつもりです。
質問やご意見などなどコメントや直メールで遠慮なくお寄せくださいね。
以上、『自作太陽光発電が好き!かんたんDIYソーラー発電』の新潟おてんとサンでした。