大人気!?
『新潟おてんとサポートセンター(仮称&笑)』シリーズです。
今回は、友人のパソコンのOS用HDDをSSDへと換装します。
CPUの交換やメモリの増設でも体感できる程度の効果はあります。
ですがOSのインストールディスクをSSDとすることで、劇的な快適性を体感できるほどの効果があります。
更に、SSDへの書き込み回数を減らして延命するための設定を施します。
かつては『PC機能の付いた空気清浄機』と呼ばれていたパソコンが、サクサク快適仕様に転生を遂げるという感動的な局面であります(笑)
元々(マザーボード交換前)は以下のような仕様でした。
・CPU:Intel Core2Duo E6300 1.86GHz
・メモリ:3GB 512MB2枚 1GB2枚
・マザーボード:ASUS P5LD2-VM REV2.00
・グラフィックボード:WinFast PX8600GT TDH
Windowsエクスペリエンスインデックスは軒並み5.*。
幾度となくコツコツといじってきて以下のような仕様になりました。
・CPU:intel core2 EXTREME QX6800 2.93GHz
・メモリ:6GB
・マザーボード:ASUS P5B-VM
・グラフィックボード:玄人志向 GF-GT520-LE1GH
Windowsエクスペリエンスインデックスはプロセッサとメモリで7.2というナカナカのスコア。
ただ、HDDは500GB:5400rpmのままの状態なので動作はどうしてもモッサリ感満載でした。
このHDDドライブの動作音も大きくなってきて寿命が気になります。
OSも32bitなので6GBのメモリも活かせていません。
なので今回は、
『AHCIを有効化』
『OSインストールディスクをSSDに換装』
『Win7HP64bitのクリーンインストール』
『データ用HDD増設』
『SSD延命設定』
というメニューでステップアップです。
SSDへの換装の際の、各設定について書いてみます。
■SSD換装前のエクスペリエンスインデックス
・プロセッサ:7.2
・メモリ(RAM):7.2
・グラフィックス:4.4
・ゲーム用グラフィックス:6.3
・プライマリハードディスク:5.3
プロセッサとメモリのスコアは際立っていますが、HDDが遅いせいで全体の快適感が損なわれていると考えられますね。
グラフィックスのスコアも低めではありますが普通に使う分には問題ありません。
コレは後日アップグレード予定(僕の友人談・作業は新潟おてんとサン)となっています。
■今のパソコンの状態と準備したSSD・HDD
・今のパソコンの状態
QX6800がナカナカの発熱なので、CPUクーラーをサイドフローのものに交換してあります。
・SSDは『Samsung SSD840PRO ベーシックキット128GB MZ-7PD128B』
128GBで8,800円ほど。
128GB程度のSSDだと書き込み速度が遅い製品が目立ちますが、コレは読み書き共に速度が出ている製品です。
・HDDは『WD1003FZEX』
最安8.380円!僕らの『WD Black!』です(笑)
データ用にはちょっと勿体無い気もしますが、更なる快適性を追求した結果かと。
今回は僕の友人サンがSSDとHDDをチョイス、サクッと購入して僕の元へ。
今までは『新潟おてんとサポートセンター(仮称&笑)』に丸投げ(汗)だったのですが・・・。
こうなってくると会話の内容も変わりますし、ナカナカ楽しくなってきますね。
知識が付いてくると同時に使うパーツにもコダワリが出てきたのでしょう。
自分で使うパソコンですから、パーツも自分で選んだほうが絶対に幸せになれますよ!
■まずはBIOSでAHCIを有効にしておく
IntelのICH7/ICH8シリーズでは、デフォルトで『従来のIDE互換モード』となっています。
P5B-VMでは『JMicron Controller Mode』を『AHCI』とすればOKのようですね。
コレはBIOSによって設定する項目が違うかと思います。
このP5B-VMはBIOSのアップデートを行っているので、古いBIOSの場合はアップデートが必要かもしれません。
また、チップセットによってはAHCIをサポートしていないものもあります。
古めのマザーボードの場合はよく確認してみてください。
■HDDとSSDを交換
SSDは2.5インチサイズなので、3.5インチブラケットを使って3.5インチベイに設置。
今回は『Windows7 HP 64bit』をクリーンインストールするので単純にHDDと交換しただけです。
いままで使っていたHDDのOSなどをクローンする方法もありますが、OSをインストールし直す場合とは手順が違ってきますから注意してください。
『Windows7 HP 64bit DSP版』をインストールしてしまいます。
・PCの電源を入れて『F8キー(PCによって違う可能性あり)』でブートメニューを開く
・『Windows7 HP 64bit DSP版』DVDを挿入
・DVDから起動
後は指示に従うだけです。
ここで早くもSSDの速度を実感することになります。
『Windows7』になってOSのインストール時間は短くなってきたと感じていたのですが、SSDにインストールするときは更に短時間でインストールが完了してしまいました!
で、インストール直後の最初の苦行(と僕が言っている)
『WindowsUpdate』も今までより短時間で済ませることができました。
ここまでトラブルもなく、今までは数時間を必要としていた作業が1時間チョットで終わってしまいました。
これは『新潟おてんとサポートセンター(仮称&笑)』にとって最も喜ぶべきことでした(笑)
■デバイスマネージャーでAHCIが有効になっていることを確認
『Windows7 HP 64bit』をインストール後にデバイスマネージャで確認。
これはAHCIで動いているってことかしら?
まぁ動いているってことにしておきましょう。
■データ用にHDD(WD1003FZEX)を増設
WD1003FZEXをケース内に設置してケーブルを挿すだけなので画像はナシ(おサボり)です(汗)
・Eドライブに割り当てられたWD1003FZEXをフォーマット
『ディスクの管理』からフォーマットします。
・データ用のHDD(WD1003FZEX)、増設完了
コンピューターの一部としてOSの管理下に。
ここまでで何度か再起動する必要があったのですが、やっぱりSSDって早いですね!
起動もシャットダウンも、ソフトの起動も、全部快適です。
で、SSDなのでお約束の延命処置を施します。
簡単にいうと、
・OSやソフトは読み込みメインなのでSSD
・データや常に書き換えられるファイルはHDD
としてやることで、SSDへの記録回数を減らすということですね。
とはいっても、最近のSSDはそれほど寿命を意識せずとも長寿なようです。
なかには3年とか保障している製品もありますね。
ま、とりあえず以下にSSDの延命設定を書いておきます。
■Trimを有効に
『Trim』が無効になっているとSSDの性能を最大限に引き出すことが出来ません。
Windows7以降は、SSDであればデフォルトで『Trim』が有効になっています。
ですが、何かしらの原因で『Trim』が無効になっている場合もあるので念のために確認しておきます。
・『Trim』の確認方法
コマンドプロンプトで、
『fsutil behavior query DisableDeleteNotify』
を実行すると『Trim』が有効かどうかを確認できます。
実行結果が
『DisableDeleteNotify = 0』なら『Trim』が有効
『DisableDeleteNotify = 1』なら『Trim』が無効
となります。
・『Trim』を有効化
コマンドプロンプトを管理者権限で実行して、
『fsutil behavior set DisableDeleteNotify 0 』
を入力すると『Trim』を有効化できます。
■ファイルインデックスを無効化
SSDは読み込みが早いので、書き込みを繰り返す『ファイルインデックス』を無効に。
コンピュータ
⇒SSDを右クリック
(今回の場合であればCドライブ)
⇒プロパティ
と進み、
『このドライブ上のファイルに対し、プロパティだけでなくコンテンツにもインデックスを付ける』のチェックを外します。
『変更をドライブC:\、サブフォルダーおよびファイルに適用する』にチェックを入れます。
■Win7なのでデフラグを無効
Windows7であれば、デフラグのスケジュールから外しておきましょう。
また、Windows8以降はディスクの違いに応じた最適化を行うので、最適化のスケジュールに入れておく必要があるとの事。
ちょっとややこしいですが、
・Windows7⇒デフラグ無効
・Windows8⇒デフラグ有効
って感じですね。
■Win7なのでSpuerfetchを無効
コンピューターの管理
⇒サービスとアプリケーション
⇒サービス
⇒Superfetch
と進んで、『スタートアップの種類』を無効にしてしまいましょう。
これも、ディスクの最適化と同様にWindows8以降は無効にする必要はないとの事。
■Win7なのでPrefetchを無効
レジストリエディタを起動
⇒LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\SessionManager\Memory Management\PrefetchParameters
と進んで、
『EnablePrefetcher』⇒『値:0』
『EnableSuperfetch』⇒『値:0』(Spuerfetchを無効で0になっているハズだが念のため)
としましょう。
で、『Prefetch』が有効だったときのファイルが『C:\Windows\Prefetch』に残っているので、中身は削除して問題ナシ。
レジストリを編集するときは慎重に行ってくださいね。
これも、ディスクの最適化と同様にWindows8以降は無効にする必要はないとの事。
■ユーザーフォルダーの移動
ユーザーフォルダーを多用する場合はHDDに移したほうが良いでしょう。
ユーザーフォルダーを右クリック
⇒『場所』タブを選択
⇒移動をクリック
でHDDドライブに任意のフォルダーを作成して、それをユーザーフォルダーにします。
ユーザーフォルダーは複数あるので、ユーザーフォルダーの数だけHDDにフォルダーを作成することになります。
■仮想メモリ(ページングファイル)をHDDに移動
仮想メモリ(ページングファイル)はデフォルトではOSをインストールしたドライブに割り当てられています。
これをHDDに割り当ててSSDへの書き込みを減らします。
システムの詳細設定
⇒『詳細設定』タブを選択
⇒パフォーマンスの『設定』をクリック
⇒『詳細設定』タブを選択
⇒仮想メモリの『変更』をクリック
SSD(今回の場合はCドライブ)は『ページングファイルなし』
HDD(今回の場合はEドライブ)は『システム管理』
としました。
■TEMPファイルの移動
システムの詳細設定
⇒『詳細設定』タブを選択
⇒『環境変数』をクリック
『ユーザーの環境変数』の2つを削除
『システムの環境変数』の『TEMP』『TMP』の2つの値を、HDDの任意のフォルダに変更
としました。
■SSDへ換装後のエクスペリエンスインデックス
使ってみた感触は、新潟おてんとサンが自作した以下のパソコンよりも快適です!
『5万円台でcore-i7を使ったパソコンを自作してみた(今更ながらのSandyBridgeだけど)』
プライマリハードディスク以外のスコアは僕のPCの方が上回っているんですけどね。
LGA775世代のPCでも相当な快適性を手に入れられます。
■まとめ
SSDへ換装することによって、ことのほか快適なパソコンになります!
SSDへの書き込みを減らす設定項目がちょっと多いですが、導入時だけの辛抱ですから苦になりません。
長々と書いてしまいましたが、メンドクサイだけで難しい作業ではありません。
これだけで快適なPC環境が手に入るのですから、価値のあるパソコン弄りだと感じます。
さて、新潟おてんとサンは、SSDに触れるのはコレが初めてではありません。
Windows7が登場したばかりの頃、大枚をたたいてSSDを購入した経験があります。
ですがコレが大失敗(汗)
プチフリしまくって全く使い物にならなかったのです。
ですが、数年ぶりにSSDを使ってみて、その進歩に感激してしまいました!
プチフリなんて全く起こらず快適そのもの。
価格もこなれてきて128GBで1万以下。
寿命も比べ物にならない。
『やっぱ歳とったわ、俺』って心底シミジミできるほどです(笑)
ということで、全く同じSSDをポチってしまっている新潟おてんとサンです。
だってさ、それなりに新しいハズの僕のPCよりも明らかに友人のSSD機のが快適なんだもん!
ちょっと羨ましくて(笑)
なので、今度はHDDからSSDへ、OSごとクローンしてどれだけ快適になるか試してみます。
2014/12/1 追記
『EaseUS Todo Buckup Free7.5』を使って、OS(Win7)やソフトはそのままSSDにクローンしてみました。
『SSDに、OS(Win7)やソフトはそのまま丸ごとクローンしてみた(5万円自作PC)』
『EaseUS Todo Buckup Free7.5』を使ってのクローンはほぼ成功でしたが、結果的にOS(Win7)をSSDへクリーンインストールすることになってしまいました。
使っている環境によって、
クローンするべきか?
OSをクリーンインストールするべきか?
を検討してみてください。
この記事は、新潟おてんとサンが友人のパソコンを面倒みるという、
『新潟おてんとサポートセンター(仮称&笑)』シリーズの記事です。
『ハードディスクやOS(Win7)はそのままマザーボードを交換してみた』
『古いパソコンだけど・・・グラフィックボードを追加したらナカナカ使えるかも』
『電源付の激安PCケース(T3-500L)で古いパソコンをリフレッシュ』
『P5B-VMにintel-core2-EXTREME-QX6800を載せて、今でもまだまだ使えるパソコンに』
『SSD換装で古いパソコンがサクサク快適!LGA775だってまだまだ現役です』
『SSDのOS(Win7)や設定はそのままマザーボードを交換してみた』
以上、『自作太陽光発電が好き!かんたんDIYソーラー発電』の新潟おてんとサンでした。